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国試黒本の使い方のご提案 | 国試黒本

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国試黒本ユーザーの皆様こんにちは。

ここでは、「どうやって勉強していいか分かりません!」という方のために、国試黒本の使い方を含め、学習法について個人的な視点からご提案していこうと思います。

なお、勉強方法は人それぞれですので、この内容にとらわれず、自分に合った方法を見つけていきましょう。

1.国試黒本を使う前に

通常、国家試験・卒業試験などでは教科書の内容から出題されますので、教科書を丸暗記していれば、まず試験に落ちることはありません。

しかし、全教科の教科書を丸暗記するのは普通は無理なので、その中でも出題頻度の高い、または出題の可能性の高い部分をある程度絞って覚えていくことになります。

ある程度の学力がある場合、過去問題などから出題傾向などを調べ、自分でノートをまとめたりできますが、そのような作業ができないという方や、その時間がもったいない、という場合には「国試黒本」を効率的に活用していきましょう。

国試黒本は、国家試験の過去問題傾向を分析し、出題頻度の高い、または出題されそうな部分を中心にまとめられていますので、国試黒本の内容を完全マスターすれば、国家試験に必要な基礎学力を身につけることができます。

しかし、当然のことながら、学習のメインは学校の授業および教科書にあります。参考書はあくまでも参考とするものですので、毎日の授業はしっかりとこなしていきましょう。

さて、まずは第一段階として、「国試黒本の内容を全部覚える」ことを目標としていきますが、やみくもに読んで覚えればいいかというと、そうではありません。

当然ながら、内容を理解していなければ、せっかく覚えた知識もうまく使えない場合が多く出てきます。

そのため、国試黒本の内容を覚えていくにあたり、記載内容が理解できない場合、教科書の該当部分をよく読み、その箇所について理解をしていくことが必要です。

なお、教科書を読んでも理解できない場合、学校の担当教員に分からない部分を教えてもらいましょう。

2.国試黒本の内容を覚えていこう

それでは国試黒本の内容を覚えていきますが、いかに内容を厳選しているとはいえ、国家試験ですから、そこはそれなりの量があります。ある程度長期間の学習となりますので、気合いを入れていきましょう。

1日のノルマは、記憶力やページの記載量によって変えなければなりませんが、大体4~8ページくらいがよいのではないかと思います(表などで記載内容が多い場合、1日のノルマを少なくしましょう)。

また、覚える教科の順番ですが、以下の科目は優先的に覚えておくと良いでしょう。

  1. 解剖・生理などの基礎科目系(他の科目でも使う基礎知識。筋肉表などは早めに覚えたい)
  2. 経絡経穴概論・柔道整復理論(量的に覚えるのに時間がかかるが、学校でよく使う)
  3. 臨床医学系(量が結構あるが、使う機会も少なくない。内容を理解できれば覚えやすい)

さて、覚え方ですが、最初からいきなり赤シートをかぶせてはいけません。

まずは1ページか2ページ、赤シートをかぶせずに文章をしっかりと2回~3回読み、書いてある内容を確認しましょう。(ここで書いてある内容がよく分からない場合、前述の通り、教科書を読んで、よく理解しておきましょう。余裕のある方は、ついでに関連項目もチェックしておくとなお良いです)

なお、黒本は黒文字部分にも重要項目を多く織り込んでありますので、文章は必ず全て読むようにしてください。

赤文字部分のみを覚えていればいいと思ってはいけません。内容を確認したら、次は赤シートをかぶせて読んでいきましょう。

最初は答えに詰まることも多いでしょうが、何回か繰り返して読んでいるうちに、ほぼ詰まらずに読めるようになるはずです。

詰まらずに読めるようになったら、次の1~2ページへと進んでいきます。

これを繰り返し、1日のノルマとするページ数が終わったら、覚えたページを最初から赤シートをかぶせて通して読んでいきましょう。

【 国試黒本の覚え方 】

  1. 最初は赤シートをかぶせず、文章をしっかりと読んでいく
  2. 次に赤シートをかぶせて読む(黒文字もしっかり読もう)
  3. 答えに詰まらず読めるようになったら、次のページへ
  4. 1日のノルマが終わったら、覚えたページを最初から赤シートをかぶせて通してみる
  5. 前日に覚えたページを通してから、当日のページを覚えていく

上記のように覚えていき、淀みなく読めるようになれば、とりあえずそのページは覚えたと言えるでしょう。

これを全科目が終わるまで繰り返し行っていきますが、覚えた知識を次の日にすぐさま忘れてしまっていては意味がありません。

そこで、毎日のノルマの前に、前日やったページをもう一度見直してみましょう。今度は前日にしっかり覚えた(はず)ですから、いきなり赤シートをかぶせても大丈夫(なはず)ですよね。

不安な方は、一度ざっと読んでからやってみると、すんなり読めると思いますが、ここでかなり引っ掛かる方は、ちょっと前日の記憶が甘いですので、もう少ししっかり覚えておきましょう。

また、この段階では3日に1度くらい(この段階を終了している場合でも週1回から月2回くらい)は今まで覚えたページを一気に見直す日を作りましょう。

ちなみに黒本は完全に覚えてしまえば1冊通すのに数時間程度となるので、全科目を見直したい時、半日以下で済むのは大きな強みになります。

さて、この段階(基礎知識を覚える時期)の卒業は、ある程度の基礎知識を定着させるまでとなります。

具体的には、黒本を自然に8~9割答えられるようになる程度の学力は、次の段階(国試問題を解く段階)の前に身につけておきたいレベルだと思いますので、とにかく空き時間を見つけては黒本を読んでおきましょう。

3.記憶の引き出しと応用に慣れよう

前回の『国試黒本の内容を覚えていこう』に続き、今回は過去問題を解くことを中心とした学習段階へ入っていきますので、引き続き気合いを入れて頑張っていきましょう。

なお、この段階へは黒本の内容がほとんど頭に入ってから行うことをおすすめしていますが、試験日が近くて時間がないなどの場合には平行して行っていくことになります。

さて、実際に問題を解くには、色々な所から記憶を引き出してこなければなりません。場合によっては1問の中でも2~3科目の知識が必要となる時もあったりしますから、すぐに頭の切り換えができないと、焦ってミスをすることが多くなります。

また、単純に記憶だけしていて理解度が乏しい場合、持っている知識で正解できる問題でも、少し言葉を変えられただけで分からなくなってしまうこともあります。

せっかく知識を覚えていても、ちょっとした引っ掛けや焦りで点を落としてしまってはもったいないですよね。

ということで、ここでは覚えた記憶を素早く正確に引き出すことと、知識の応用に慣れることなどが学習の目的となってきます。

過去問を解いていくにあたって気を付けて欲しい点としては、以下の通りです。

  • 勘で答えず、きちんと理由をつけて答えること
  • よく分からなかった問題は必ずその理由を調べること

余裕ができてきたら、選択肢から連想されるものを考えてみたり、出題者の意図を探ってみたりするとよいでしょう。

では、実際に国試過去問を解いてみましょう。

ちなみにどの年度から解いても構いませんが、力試しで解く場合での個人的なお勧めは、最初に3年前~5年前の問題、次に直近の問題、という順番です。もちろんその他の年度の問題も時間があるときに見ておきましょう。

とりあえず現在の実力をみるために、過去10年間の問題のうち、1年分だけやってみてください。

さて、実際に問題を解いてみてどうでしたでしょうか?

きっちり黒本を覚えていた方は、ほとんどの問題が解けるようになっているので、かなり基礎知識が身についてきたのが実感できたはずです。

逆に、ここで国試の合格ラインをクリアできないようだと(最低60%以上)、まだ記憶の定着が不十分です。

黒本は国家試験の過去問題を解いた際、合格レベルに達することができるよう作ってありますから、このラインを下回るようなら、記憶が甘いか、または理解ができていないかのどちらかですので、もう一度しっかりと黒本を覚え直すか、理解できていない部分を教科書で確認するようにしてください。

なお、過去問題は、短い期間で何度も読むと選択肢や解答番号を覚えてしまうので、1ヶ月に一度くらいの頻度で使用し、それとは別に、試験前に一気に解くようにするとよいのではないかと思います。

なんにせよ、過去問題のどの年度でも8~9割正解できるようになったら、いよいよ基礎の段階も終了ですので、次の「教科書を使って知識と理解を深める」段階へと入っていきましょう。

実際には今回の過去問学習と次回の教科書での学習はほぼ同時進行なのですが、黒本を覚えた段階でどの程度の力を自分が持っているのかを知ってもらうためと、基礎学習が続くと気分的に疲れてしまうことを考慮し、先に過去問を使った学習を紹介しました。

4.教科書で知識と理解を深めよう

前回までの学習では、黒本で国試に必要な基礎知識(国試傾向に基づいた教科書の重要ポイント)を覚え、過去問を使った学習でその知識を素早く引き出し、また応用を利かせて問題を解けるよう練習をしてきました。

今後の国試傾向についてどうなるかは分かりませんが、毎年およそ5~7割あった基礎問題については、近年でも例年と同様に出題されていますし、近年多くなってきたとされる、その他の難問や応用問題についても、基礎知識で解ける問題は多く、仮に全く分からなかったとしても(運が悪くなければ)4択なら25%は正解でき、また、1つ選択肢を削るごとに25%ずつ正解率は上がっていくので、実際はもう少し取れる問題が多い計算になります。

ということから考えますと、現状でも、今までの学習をしっかりこなし、過去問を余裕で解ける方は、傾向の変化をある程度考慮しても、すでに国試に合格できるだけの学力はとりあえず身に付いていると考えられます。

しかし、傾向の変化や難問の増加が予想以上に大きくなる可能性も否定できませんし、ケアレスミス等も考慮すると、もう少し難しい問題を確実に解ける力が欲しいところですよね。

そこで、ここからは黒本や過去問で覚えた知識以外を教科書で出来る限り覚えていくことにより、今までに覚えた知識の確認と、若干難しめの応用問題に対しての知識を獲得していきます。

ここまでくれば学習も終盤ですし、引き続き頑張ってくださいね!

さて、それでは具体的な学習方法について見ていきましょう。

今回の学習内容は

  1. 今まで覚えた知識の機序や理解を確認し
  2. 覚えている知識以外の内容をしっかり読み
  3. 試験に出そうだと思った箇所を黒本やノートに書きこむ

というものです。

①覚えた知識の機序や理解を確認
今まで覚えた知識で、もし機序が分からないものや、教科書の記載に比べて理解が浅いと思うものがあった場合、その箇所をしっかり読んで理解します。

また、関連項目もチェックしておきましょう。

②覚えている知識以外の内容をしっかり読む
学校の試験や最近の国試の一部の問題ではかなりマイナーな箇所からの出題が多くなってきています。

そのため、教科書を隅々まで読んでおくと、全く予期していない箇所からの出題でも、正解できる可能性が高まります。特に試験前にはおすすめです。

③試験に出そうだと思った箇所を黒本やノートに書き込む
上記の①と②の中で、黒本には記載されていないけどまあまあ重要そうだな、と思った箇所を黒本に書き込みます。

自分で試験問題を作るとしたら、と考えてみるのも学習効果が期待できそうです。

また、学校の卒試などの場合、国試と傾向がずれている可能性もありますが、そのような場合も、講師の出題傾向に合わせて書き込んでも良いでしょう。

ちなみに、この作業にかける時間は状況により違いますが、試験前では(全教科合わせて)数日~1週間ほど、余裕がある時期には2週間~3週間かけてじっくりと行うとよいと思います。

とはいえ、自分にとって長すぎたり短すぎたりしない、丁度良いペースで進めていきましょう。

5.学習を継続的に進めていこう

さて、ここまで基本的な学習方法をみてきましたが、今までにやってきた学習、つまり「①黒本を覚える」「②過去問を解く」「③教科書で知識と理解を深める」という段階は、国家試験まで何度も繰り返し行います。

くれぐれも一度覚えたからといって満足せず、国家試験までの間は、何度も何度も繰り返しておきましょう。

また、最初にも書いた通り、学習の基本は学校の授業(教科書)にあります。少なくとも、3年間という長い時間を学校でしっかり過ごしてきた方が試験で落ちることはまずありません。

せっかく高い授業料を払っているので、授業内容はしっかり聞き、教員や図書室なども大いに活用していきましょう。

なお、学習方法の相性は個人差が大きいので、今回ご提案した方法にとらわれず、ある程度自分に合うよう、学習内容を自分流に変えたりしながら、効率的に勉強を進めていってください。

最後に、皆様の努力が実を結び、無事国家試験に合格できるよう心よりお祈りいたします。

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国試黒本は「一人でも多くの学生の方に合格してほしい」という考えのもと、医療系国家資格の合格に必要な基礎知識を効率よく学習するための参考書として、2017年1月現在、鍼・灸・按摩マッサージ指圧師編と柔道整復師編が発売されています。 国試黒本の製作チームも全員は元学生です。「こんな参考書があったらいいな」と学生が考える内容を書籍になっています。

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