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【鍼灸あマ指師学生・柔道整復学生向け】国家試験入門

鍼灸あマ指師学生・柔道整復学生の皆様、こんにちは。
ここでは国家試験に関する基礎知識を簡単にご紹介していきたいと思います。

尚、毎年同じような形で行われていると思いますが、地域差もありますし、過去の体験談も含まれていますので、実際の形とは違う場合もありますのでご注意ください。
試験について分からないことや詳しいことは学校の先生にあらかじめ聞いておきましょう。

国家試験の日程

まず、各国家試験の試験日についてですが、下記の日程で行われるのが通例です。
・あマ指圧師 :毎年2月の最後の土曜日
・鍼師・灸師:毎年2月の最後の日曜日
・柔道整復師:毎年3月の最初の日曜日

※日程は厚生労働省の資格・試験情報ページに掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/index.html

 

国家試験の科目と問題数

各資格の国家試験の科目と問題数はだいたい下記の通りですが、問題数は年度によって異なる場合がありますので、だいたいの目安として捉えてください。
尚、合格ラインは各資格とも全体の60%以上とされています。また、柔道整復師試験では、全体の正解率とは別に必修問題30問のうち80%(24問)正解しないと不合格となるとされています。

あマ指師 はり師・きゅう師 柔道整復師
総問題数 150問 160問 230問
解剖学 11 11 30
生理学 11 11 25
病理学 7 7 13
衛生学 9 9 12
関係法規 4 4 10
臨床医学総論 10 10
臨床医学各論 24 24
リハビリテーション医学 12 10 11
東洋医学概論 12 13
東洋医学臨床論 29 26
医療概論 2 2
経絡経穴概論 9 13
あマ指理論 10
はり理論 10
きゅう理論 10
運動学 10
一般臨床医学 22
外科学概論 11
整形外科学 11
柔道整復理論 45
必修問題 30

※表の問題数は第24回(2016年)国家試験問題を当社において分類したものです。
※はり師・きゅう師は、はり理論ときゅう理論以外の問題が共通となります。
※柔道整復師試験の必修問題(試験問題の最初の30問)は全科目から出題されます。

当日の持ち物

当然ですが、筆記用具と受験票は必須です。受験票は死んでも忘れてはいけません。

あと、会場は体育館とかだったりする場合もあり、ストーブの位置によって温度差がかなりあります。脱いだり着たりできる服装にしていきましょう。

また、教科書はもっていきたくなりますが、当日となるとあまり見る暇もありませんし、自分で全部持っていくと重さで肩が痛くなりますので、友人と分担するか、または薄めの参考書だけ持っていくことをおすすめします。

試験会場

地域差がありますが、何校かが合同になって行われる場合が多くあります。

意外と会場の場所が分かりにくかったり、駅から遠かった、なんて話も聞きますので、会場までの時間はしっかり確認し、早めに着いておくようにしましょう。友人と待ち合わせていくと比較的安心です。

尚、有志でバスを借り切って会場に乗り付けた強者もいるようですが、あらかじめ確認しておかないとたぶん怒られます(笑)

ちなみに席順は、スタッフが受験した当時は誕生日順でした(左側の一番前が1月1日生まれで、以下後に続く形)。そのため、自分の誕生日で大体の席の位置が分かります。数校が合同となる場合、周囲を他校の生徒で囲まれないように祈りましょう。

試験直前

会場で席を確認したら、筆記用具と受験票を机の上に出して再度確認し、持ってきた参考書などで知識の最終確認を行うか、友人とヤマを張り合ったりしましょう。

余談ですが、私の時は友人と「1つずつヤマを張って、当たったらメシおごりね」という約束をしましたが、見事に友人のヤマが大当たりして1点助かったという記憶があります。ちなみにメシの約束はまだ果たせていません(w

さて、試験開始の少し前になると、係員が受験票の顔と受験者の顔に相違がないか見比べにやってきたりしますので緊張感が高まりますが、私の時は直前のアナウンス(説明)で係員がオモシロイ小話をしてくれたりし、緊張が若干ほぐれました。尚、小話がなかった場合には深呼吸でもしておきましょう。

試験開始

試験が開始してしまえば、もうあとは実力を出し切るだけです。

いままでの努力を無駄にしないよう、精一杯頑張りましょう。また、回答が終わっても、見直しは試験時間一杯かけて何度も行い、ケアレスミスをしないよう気をつけましょう。

また、受験番号が間違っていないか、名前をちゃんと書いてあるか、マークシートはずれていないか、マークが薄くなっていないかなども必ず確認するようにしましょう。

尚、現在までのところ、試験問題は回収されていないようですので、自分の最終回答を試験問題に書いておくようにしましょう。自己採点や学校での解答会で必要になります。

午前科目が終了すると、昼食の時間です。ここで午前科目の解答を確認したくなりますが、出した回答はもう変えられないので、昼飯を食べながら、午後科目の復習を行いましょう。

試験終了

試験が終了すれば、今までの緊張感から解放されます。会場ですぐに友人達と解答を確認したりもしますが、近場の喫茶店やファストフード店でお茶でも飲みつつ、ゆっくりと確認したほうがよいでしょう。

受験人数が多い場合、すぐに席が埋まってしまうので、終了後はダッシュで店に向かいましょう。

合格発表

結果発表はおよそ1ヶ月後の3月下旬(発表日はどの資格も同じ日)ですが、試験後の自己採点や学校での解答会で合否はほぼ確定します。

また、通常、合否の確認は学校側が行ってくれますので、発表を見に行く必要はありません(発表日に学校へ電話すると教えてくれることが多い)。

さて、以上で国家試験に関する基礎知識の紹介を終わります。

学校側から説明がなかった場合、どのような感じで試験が行われるのかよくわからないことが多いので、参考になれば幸いです。それでは、国家試験に向けて頑張っていきましょう!

   

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