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働きながら鍼灸師を目指す!夜間部のある鍼灸学校一覧

働きながら鍼灸師の資格は取得できる?

働きながら鍼灸師の資格は取得は可能!

タイトルの通り、働きながら鍼灸師の資格を取得することは可能です。
鍼灸師の資格を取得しようとなると最低3年かけて指定の養成学校に通う必要があります。養成学校で鍼灸師になるために必要な知識を学んでいく過程を経たのち、最終的には厚生労働省が管轄する国家試験に合格して初めて鍼灸師になることが出来ます。
裏を返せばこの3年間の養成課程をこなすことが出来なければ国家試験の受験資格を得ることもできません。
鍼灸師の養成課程において、通信教育制度はなく現在ではスクーリングが基本となるため、専門学校への進学を検討している人にとって現在の生活サイクルと合致するかどうかが一つポイントです

社会人が鍼灸師を目指すには

社会人として働きながら鍼灸師を目指す人において、夜間のスクーリングを希望する方は少なくないです。社会人学生として鍼灸師の資格取得を目指す方の多くが日中勤務している場合が多く、勤務が終わってから、夜間部に通える学校で鍼灸を学んでいるというスタイルが多いようです。
また同じような背景から夜間部には社会人学生が多く集まるため、老若男女問わず多岐にわたる年代の人がともに学びを深める場となっていることは一つの魅力といえるでしょう。

昼間部だけでなく夜間部がある鍼灸専門学校もある!

専門学校の多くは昼間部がメインではあるものの、夜間部も併設している学校もあります。
近年では働き方改革が進み、フレックスタイム制を導入する企業も増えてきています。コアタイムとの兼ね合いもあるかもしれませんが、時間が合うようであれば昼間部で通う事も可能かもしれませんが、社会人で鍼灸の資格取得を目指す方は夜間に学校へ通われている方が多いです。

いずれにせよ講義をただ受けるだけでは受験資格は貰えても国家試験には合格できません。
社会人として働きながら資格取得を目指す際には、夜間学校に通う鍼灸学生としての3年間で”いかに学びの時間を作るか”が、働きながら鍼灸師を目指すポイントとなりそうです。

夜間部について解説!昼間部との違いとは

夜間部とは?

そもそも夜間部とは日中は授業をおこなわず、平日18時~21時にかけて授業をおこなう課程です
学費が安かったり、働きながら通うことで生活費を捻出できたりと、人によっては魅力的に学習を深めることが出来る課程の一つです。
この夜間部はすべての鍼灸専門学校が開設しているわけではないので注意が必要です。
注意すべき点としては。鍼灸大学では夜間部を開設しているところはありません。ですので大学進学を考えている場合は、環境を見直す必要がありそうです。

夜間部において1日に行う講義数は2-3コマで、週5日-6通学することが多いです
場合によっては別途、学外実習が予定されたりとイレギュラーなカリキュラム対応も存在する場合があります。
実際このようなカリキュラムが組み込まれる際には学期の最初やカリキュラムの見通しが立った時点で、早めの事前周知があるはずです。仕事とバッティングする場合は代休を利用したりと柔軟に対応できるような環境作りも重要です。

鍼灸が学べる夜間部の学費はいくら?

夜間部の学費は3年で360万円~450万円前後と学校によってさまざまです。

昼間部に比べると夜間部は対象母数も少なくなるため総額の授業料において20-30万円程度、夜間部の方が中間部より安く設定している学校も見受けられます
入学金や教材費などが安くなることはないですが、専門実践教育訓練給付金の受給や奨学金の利用をすることとで、費用を抑えて鍼灸師を目指すことが出来ます

専門実践教育訓練給付金が適応となると最大で168万円負担してもらえることとなる。学費の3-4割負担してもらえるのは経済面において大きなメリットとなります。
学校側が扱えるかどうか、また自分自身が対象者であるかどうか調べて確認するとよいでしょう。
また学費の負担においては専門実践教育訓練給付金だけでなく、奨学金も利用でます。国が運営する公的基金や学校が運営する基金なども事前にリサーチしておきましょう。

また企業によっては積極的にキャリア支援を行っている場合があります。福利厚生の一環の資格取得支援や学習機会の援助の一つとして鍼灸学校に通う事が認められるかもしれません。
労働契約を一度確認し、会社からの支援が受けられないか見直してみるのも良いかもしれません。

昼間部より夜間部の方が学生数が全体の母数は少ないため夜間部の方が少人数クラスとなるケースもあります
昼間部と夜間部で講義の内容は変わらないことを考えると、少ない学費で注力した講義が受講できると考えるとお得かもしれませんね。

夜間部の授業時間はいつ?

夜間部の講義が行われる時間は、平日の18時~21時にかけて2コマ程度の講義が毎日組み込まれていることが多いです

現在働かれている方の就業形態によっては、18時からの講義はギリギリになる場面も考えられます。その一方で、会社が社員の技能支援に積極的な場合もあったりもします。
会社や周囲の理解や支援があることは悪いことではありません。進学を決めた際には早めに相談することで自分のキャリアアップに繋がっていくことが考えられます。

鍼灸の夜間部に通うとき受験はどうすればいい?

進学するにあたり入学試験を受験する必要があります。

多くの専門学校は「社会人入試」と「一般入試」の2つの入試方法をが導入しています。
入試では各学校それぞれの特色はありますが、国語や小論文や面接などが課される場合が多いようです。
これから医療従事者になる際の姿勢が問われたり、社会人として培ってきたことや鍼灸科を志望することの意味や理由、またその合理性なども問われたりすることが想定されます。

いざ受験するとなったら、志望校のオープンキャンパスや学園祭などで在校生と交流するのは情報収集において有益です。入試を経験した在校生から、どんな問題が出題されるのかなど実際の声をリサーチするのが良いのではないでしょうか。加えて、実際に足を運ぶことは、学校の雰囲気を知る良い機会にもなりますし、自分が学生となった際のイメージも膨らみやすくなるのでおすすめです。

せっかく受験するならば、揃えられる情報は揃えて入念に準備して当日に挑みましょう!

夜間部の年齢や学生層は?

夜間部を選択する学生の多くはさまざまなバックグラウンドを持っている場合が多いです。またその多くが社会人であったりと年齢層も幅広く、色々な経歴を持つ人たちと学ぶことが出来ます。
普段なかなか関われないような人たちと互いに刺激しあいながら学びを深めていくことは夜間部ならではの魅力の一つではないでしょうか。
特に最近では既に別の医療資格を保持しており、医療者としての幅を広げるために鍼灸師の資格を取得しに来ている人もいます。
日中は既に医療従事者として働いていることから、学友として繋がりが出来ると現場での生きた学びを実際を教えてもらえたりと、いざ自分が卒業後にどうなっていくのかをよりリアルにイメージしながら学業に励むことが出来るでしょう。

また同じ学校で昼間部では柔道整復科に通い夜間部では鍼灸科に通うといった、Wスクールで資格取得を目指す人もいたりします。
こちらは比較的若い人に多いため、自分が知らないような領域を知ることが出来たり、もしかしたら日中の仕事に活きるような話ができるかもしれません。
 

 

鍼灸科の夜間部がある学校は?

夜間部で鍼灸の資格取得ができる学校をエリア別にチェックしてみましょう。

東京で夜間部がある専門学校

東京都内で鍼灸科の夜間部がある学校は以下の7校です。

  • 東京衛生学園専門学校
  • 東洋鍼灸専門学校
  • 日本医学柔整鍼灸専門学校
  • 東京医療専門学校
  • 日本鍼灸理療専門学校
  • お茶の水はりきゅう専門学校
  • 首都医校
  • 関東地方(東京以外)で夜間部がある専門学校

    東京を除いた関東地方で鍼灸科の夜間部がある学校は以下の3校です。

  • 横浜医療専門学校
  • 呉竹医療専門学校
  • 浦和専門学校
  • 関東鍼灸専門学校
  • 北海道で夜間部がある専門学校

    北海道内で鍼灸科の夜間部がある学校は札幌にある以下の2校です。

  • 北海道鍼灸専門学校
  • 札幌スポーツ&メディカル専門学校
  • 東北地方で夜間部がある専門学校

    東北エリアで鍼灸科の夜間部がある学校は仙台にある以下の1校です。

  • 赤門鍼灸専門学校
  • 甲信越・北陸地方で夜間部がある専門学校

    甲信越・北陸エリアで鍼灸科の夜間部がある学校は新潟にある2校と金沢にある学校の計3校です。

  • ICM国際メディカル専門学校
  • 新潟看護医療専門学校
  • 金沢医療技術専門学校
  • 東海地方で夜間部がある専門学校

    東海エリアで鍼灸科の夜間部がある学校は名古屋と静岡にある2校です。

  • 静岡東都医療専門学校
  • 名古屋医専
  • 関西地方で夜間部がある専門学校

    関西エリアで鍼灸科の夜間部がある学校は以下の7校です。

  • 京都仏眼鍼灸理療専門学校
  • 神戸東洋医療学院
  • 森ノ宮医療学園専門学校
  • 東洋医療専門学校
  • 国際東洋医療学院
  • 明治東洋医学院専門学校
  • 大阪医専
  • 中国・四国地方で夜間部がある専門学校

    中国エリアで鍼灸科の夜間部がある学校は岡山と広島の2校で、四国エリアにはありません。

  • 朝日医療学園
  • 朝日医療大学校
  • 九州・沖縄で夜間部がある専門学校

        

  • 九州保健福祉大学総合医療専門学校※2020年3月夜間部廃止
  • 沖縄統合医療学院
  • 働きながら鍼灸師の資格取得を目指す方法まとめ

    いざ鍼灸学校に通いだした際に一番の問題となるのは時間の捻出です。
    当然ながら学校側も国家試験対策や個別補講など出来る支援はしてくれるも、実際に勉強するのは自分自身です。
    成績が悪ければすぐに留年となりますし、何とか進学できて卒業できても、国家試験に合格するとは限りません。
    仕事に追われながらも、いかに鍼灸に触れる時間を作るかがポイントとなってきます。

    現在の生活を見直して、昼間部が向いているのか夜間部に通うのが良いのかを整理する必要があります。
    あの時ちゃんと勉強しておけばよかったといくら反省しても、不合格が合格に代わることはありません。
    鍼灸師になりたいという夢を実現するためにも、慎重な学校選びと、国家試験合格に標準を合わせて、最大限の環境を準備しましょう。

    参考文献


    ・日本学生支援機構,奨学金,https://www.jasso.go.jp/shogakukin/index.html,最終アクセス2022年10月21日.
    ・日本政策金融公庫,国の教育ローン,https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html,最終アクセス2022年10月21日.
    ・厚生労働省,教育訓練給付制度,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html,最終アクセス2022年10月21日.
    ・厚生労働省,あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師等養成施設,https://youseijo.mhlw.go.jp/,最終アクセス2022年10月21日.

    平松 燿

    記事を書いた人

    平松 燿

    はり師・きゅう師、修士(学術)
    eスポーツトレーナー、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 非常勤講師

    鍼灸国家試験の学習支援を行うwebメディア「はりらぼ」を運営。
    効率的に国試勉強を行うことで、学生のうちに鍼灸臨床を学べる時間を作ることを目的に活動している。

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