第31回鍼灸師国家試験の合格率は?過去のデータとも比較!
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鍼灸師
第31回(2023年実施)の合格率は70.4%と71.4%
2023年2月26日に行われた、鍼灸師国家試験の合格率が発表されました。
新型コロナウイルス蔓延によって、新しい生活様式を求められる環境下で入学した学生さんが、今年度国家試験を受験したこととなります。
今回行われた試験は、はり師きゅう師共に過去4番目の難しさでした。
環境が変わろうと医療系資格として求められる知識の水準は変わらないのが証明された試験となったのではないでしょうか。
鍼灸師の第32回国家試験の回答速報ページはこちら
第31回試験結果 概要
2023年3月24日に厚生労働省から以下のように発表がありました
はり師
受験者数:4084名
合格者数:2877名
合格率:70.4%
きゅう師
受験者数:4010名
合格者数:2875名
合格率:71.7%
採点除外等の取扱いをした問題
午 後 第 136 問(全選択肢を正解とする。)
第31回の試験実施概要
試験日
2023年(令和5年)2月26日 日曜日
試験会場
晴眼者:北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
視覚障害者:各都道府県
試験科目
医療概論(医学史を除く)、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論、東洋医学臨床論
※同時にきゅう師国家試験を受けようとする者に対しては、はり理論又はきゅう理論以外の共通科目について、受験者の申請によりその一方の試験を免除されます。
合格発表日時
2023年(令和5年)3月24日 金曜日午後2時
はり師国家試験について
これまでの合格率の推移は?
過去30回のはり師国家試験の合格率の平均74%です。
今回行われた第31回はり師国家試験を含めると、直近5年間の国家試験合格率は72.9%、直近10年では71.6%となります。
全体では難化傾向、直近では横ばい状態で推移しているのが分かります。
これまでの受験者数の推移は?
一時期は5500人を超える受験者数ではありましたが、直近では4000-5000人程度を推移しています。
今回行われた第31回はり師国家試験の受験者数は4084人でしたので、例年通りと考えて良いかと思います。
きゅう師国家試験について
これまでの合格率の推移は?
過去30回のきゅう師国家試験の合格率の平均74%です。
今回行われた第31回はり師国家試験を含めると、直近5年間の国家試験合格率は74.5%、直近10年では73.4%となります。
全体では難化傾向、直近では横ばい状態で推移しているのが分かります。
これまでの受験者数の推移は?
一時期は5400人を超える受験者数ではありましたが、直近では4000-5000人程度まで減っています。
今回行われた第31回きゅう師国家試験の受験者数は4010人でしたので、この部分では例年通りと考えることもできるでしょう。
実際の受験者の声は?
試験終了後に行ったアンケートでは、特に午後の問題において8.5割が難しかったと解答した結果になりました。(エスエムエス調べ)
【はりきゅう/午前】試験の難易度を教えてください
【はりきゅう/午後】試験の難易度を教えてください
一方で午前問題では難しいと回答したのは3割程度にとどまったため、問題の難易度としてはやや難しいよりであったと考えることができるのではないでしょうか。
今後も難しくなる?
今年度は過去4番目に難しいテストとなりました。
過去の経過を踏まえると合格率自体は微細ではあるものの低下傾向ではあるので、今後も徐々に難化していくことが予想されるでしょう。
医学の進歩に伴って、医療者として知らなければいけない知識量も増えていきます。
しっかりと学びを深め、国家試験に望みましょう。
最後に
国家試験を受験された方お疲れ様でした。
新天地での皆様のご活躍を応援しております!
残念ながら結果に恵まれなかった方、また受験を控えた学生の皆様は、来年のこの時期に笑えるように、着実に学習に励んでください!