お話を伺った人
倉内 夕さん
卒業年
2014年 東京衛生学園専門学校 東洋医療総合学科 卒業
保有資格
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師免許
現在の勤務先(開業)
国試黒本の評価
★★★★★
鍼灸あん摩マッサージ指圧師を目指したきっかけ
大学時代に体調を崩したことがきっかけでした。
私は4年制の私立大学に通っており、その後の人生プランは
“就職活動をして、一般企業に就職して、結婚できたらいいな”
と一般的かつお気楽な感じで考えていました。
いざ就職活動を始めると“やりたい仕事”や“働きたい企業”というものがなかなか見えてきませんでした。
「この仕事に一生やりがいを感じながら誇りを持って取り組めるのだろうか?」「もしも結婚相手の方が転勤族だったら、自分が出産や育児で退職したら、再就職が大変なのでは?」
と考えると、どれもピンと来ず日々悩んでいましたし、手に職を付けたいとも考えるようになりました。
そして不規則な生活や就活のストレスが重なった為か、軽い自律神経失調症やパニック障害を発症しました。病院にかかりましたが、症状が軽いこともありこれといった治療法はないとのことで、自身で症状を軽減できる方法を探しました。
その時に東洋医学の考え方を知って興味を持ち、さらに国家資格なので手に職も付くと思い、鍼灸あん摩マッサージ指圧師を目指すことを決めました。
試験対策・学校の授業で取り組んでいたこと
教科書を熟読したり覚えたりするにはあまりに量が膨大すぎるので
- 授業でまとめたノート
- 授業で使用したプリント
- 先輩から頂いた過去問
が私にとっての三種の神器でした。
教科書は先生からの指示があった箇所にはマーカーを引いたりもしていましたが、ノートやプリント、過去問を見ていて不明点が出てきたら教科書を見るという形で、辞書的な使い方をしていました。
教科書を見てもすっきり解消されないことや分かりづらいことは、インターネットで検索したりもしていました。
得意科目・苦手科目は何でしたか?また、苦手科目をどう克服しましたか?
得意科目は、経絡経穴概論と東洋医学概論でした。経穴については、十二経脈順の覚え歌を作ってくださっている方をインターネットで見つけ、その方の動画をたくさん聞いて覚えました。
一方、苦手な科目は病理学と解剖生理学でした。解剖生理学は教科書が分厚く出題範囲も広いですし、国家試験での問題数も多めだったので、全てを勉強するのは難しいと判断し、過去問や黒本など要点がまとまっているものに絞って勉強していました。
国試黒本を知ったきっかけ
学校の先生と先輩から教えて頂いて知りました。
今となっては後悔なのですが、私は3年生になるまではあまり危機感を持たずに過ごしてしまっていたので、国試黒本を手にしたのは3年生になってすぐでしたが、中には1年生の頃から持っていたクラスメイトの方もいました。
早いうちから国試黒本を持って勉強していれば、学校の試験ももう少し効率よくパスできたんじゃないかなと思います。
国試黒本の使いかた・おススメポイント
国試黒本は重要キーワードが赤文字で印刷されており、付属の赤シートで隠して使うタイプの参考書です。
私はまずは一通り赤シートで隠して復習をしていき、確実に覚えた箇所にマークを付けて行っていました。次回以降マークが付いている部分は飛ばし、苦手な箇所を繰り返し学習できるようにしていました。
また、赤文字になっていない箇所でも重要だと感じたワードや自分が苦手な部分は緑のマーカーを引き、赤シートを重ねた時に消えるようにしていました。
国試の過去問を解いていて分からない箇所があったら、国試黒本で調べるといったような使い方もしていました。
3年生(大学であれば4年生)は確実に国試黒本を持っておいた方がいいと思いますが、1年生の内から持っておくと学校の授業内容の理解が深まると思いますし、国試対策を始める頃に焦らずにすむと思います。
国家黒本の評価は★5つ!その理由は?
大量の資料から大事な部分を抜粋するのが苦手な私は、国試対策勉強が効率良く行えずストレスでした。教科書を読んでいても全てが大事な部分にしか見えないんです。
とは言っても、全ての科目の全てのページを熟読して覚えようと思うと何年かかるか分かりませんし、そもそもやる気が出ませんし非効率です。
そんな効率の良い勉強法が分からなかった私を救ってくれたのが国試黒本でした。
国試黒本は重要な内容や単語が綺麗にまとまって本当に見やすいんです。箇条書きや表になっているものがほとんどなので、無駄な情報が入ってこなくてありがたかったです。
またA6文庫本サイズというコンパクトさが持ち運びやすくて最高でした。学校へ持っていくのはもちろんのこと、出かける際に持って行って隙間時間にチェックできるので隙間時間を有効活用できます。
コンパクトサイズなのにも関わらず内容はしっかり濃厚で、文字も見やすいのでとてもおすすめです。
受験生へアドバイス・ひとこと!
受験生はとにかく健康第一です!私自身も国試前はストレスや疲れで体調を崩すこともありましたし、クラスメイトでも体調が悪い方が急増していました。
当日に試験を受けられなければ元も子もないですし、これから免許を取得して人の健康に関わる仕事を生業とする立場でもあるので、無理はしすぎず体調管理には気を付けてくださいね。
元気な体とメンタルがあれば勉強も集中でき、効率的に国試対策が行えると思います。
学校の授業をきちんと受け、先生からのアドバイスに耳を傾け、あとは国試黒本と過去問をたくさん解いていればきっと合格できるので、ご自身の体を労わりつつ頑張ってくださいね!