病理学概論(先天性異常)【国試黒本の柔道整復師国家試験対策】
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病理学概論(先天性異常)
柔道整復師の国家試験合格に向けて、国試黒本の掲載内容を限定公開。
国家試験対策の勉強にぜひお役立てください!
【国試黒本・柔道整復師編上巻より】病理学概論(先天性異常)
・単因子遺伝
□伴性劣性遺伝:( 血友病、伴性無ガンマグロブリン血症、緑赤色盲 )※ X 染色体上の劣性遺伝子による。男性に多い。
□常染色体優性遺伝:( マルファン症候群、レックリングハウゼン病、結節性硬化症、家族性大腸ポリポーシス )など
□常染色体劣性遺伝:( 先天性代謝異常 ①、脂質蓄積症( リピドーシス )②、糖原病、ウィルソン病、重症複合型免疫不全症 )
※①:( フェニルケトン尿症、クレチン症、ガラクトース血症 )など
※②:( ゴーシェ病、テイ・サックス病、ニーマン・ピック病 )など
・多因子性遺伝
□多因子性遺伝の形式をとる疾患には、( 2型糖尿病、躁うつ病、高血圧、痛風、関節リウマチ、統合失調症 )などが挙げられる。
※量的に測定できる形質( 寿命、知能、身長など )の多くはこの形式をとる。
・常染色体異常による疾患
□ダウン症候群:( 21トリソミー ) ※ 21番目の染色体が1本過剰
□猫鳴き症候群:( 5番目の染色体短腕が欠失 )
・性染色体異常による疾患
□ターナー症候群:( 45XO )型
□クラインフェルター症候群:( 47 XXY )型
※その他、超女性( XXX )、真性半陰陽・モザイク( XX/XY )などがある。
MEMO
□対立遺伝子が同質であれば( ホモ )結合、異なる場合は( ヘテロ )
結合という。※ホモ接合でのみ遺伝子発現があるものを劣性遺伝という。
□相同染色体が1本余分にあるもの( 47本 )を( トリソミー )といい、1本不足しているもの( 45本 )を( モノソミー )という。
・催奇形因子
□催奇形因子には、( ウイルス( 風疹など) )、トキソプラズマ、梅毒、放射線、薬剤・毒物、酸素欠乏 )などが挙げられる。
※先天性風疹症候群:( 白内障、難聴、心臓・大血管奇形 )、精神遅滞などをみる
※サリドマイドで( アザラシ肢症(無肢症 ) )、放射線で( 小頭症 )などをみる
・奇形の種類
□外見上みられる奇形を( 外表奇形 )といい、外見には異常がなく内臓器に奇形があるものを( 内臓奇形 )という。
□奇形が1臓器のみの場合を( 単独奇形 )といい、複数の臓器にまたがる場合を( 合併奇形 )という。
□一卵性双生児の癒合を( 二重体 )といい、一方が発育不良だと( 寄生体 )という。※紙様胎児:一方が死亡し、ミイラ化したもの
□臓器あるいは組織単位の奇形を( 単体奇形 )という。
MEMO
□奇形成立の臨界期:大多数の奇形は妊娠( 3 ~ 10 )週末までの胎芽期に成立する。※特に最終月経初日から34 ~ 50日が最も危険とされる