柔道整復師の資格は働きながら取得できる?社会人が資格取得を目指す方法
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柔道整復師

柔道整復師は国家資格なので、柔道整復師として働くのであれば国家試験に合格しなければなりません。柔道整復師は徒手で骨折や脱臼、捻挫などの外傷に対して処置できる医師以外では唯一の資格であり外傷治療のスペシャリストのような資格です。
今回は柔道整復師の資格を社会人で取得する方法を説明していきます。
柔道整復師の資格は働きながら取得できる?
結論から述べると「アルバイトであれば専門学校、大学どちらでも可能」ですし「フルタイムの正社員であっても夜間であれば可能」です。
まず、前提として柔道整復師の資格を取得するには3年間養成校に通い国家試験受験資格を取得する必要があります。
現在、柔道整復師の養成校は専門学校と大学で3年の履修が必要になります。柔道整復師の専門学校は多くが昼間部であり、一部、夜間部のある学校もあります。
昼間部は基本的に9時~16時のあいだで行われることが多く、夜間部は18時~21時で行われることが多いです。
昼間部と夜間部では授業の時間がかなり違うので、学校からのサポートなど心配の方もいると思いますが、心配は無いようです。昼間部も午前部と午後部に分かれているところがほとんどですし、カリキュラムも昼間部と夜間部での違いはありません。
大学は大卒認定が得られるので、そのまま一般企業に就職する人も少なからずいます。ただ、専門学校だと資格取得に重きを置いたカリキュラムになっておりほとんどの人が資格を取る前提の進路となります。
合格率に関しては新卒と既卒では新卒の方が、合格率が高いです。というのも、新卒は学校からのサポートや周りに仲間がいるので高いモチベーションを維持できるからだといわれています。
昼間部と夜間部ではあまり合格率に差はありません。それは学校からのサポートやモチベーション維持の点で昼間と夜間では大して差はないからです。どちらかというと、自分の生活リズムやどんな学生生活を送りたいかが重要になります。
夜間学校であれば、社会人として働きながらでも資格取得できる
社会人として働きながら柔道整復師の資格を取得するのであれば昼間部の場合フルタイムでの仕事は不可能ですので、18時~21時までの夜間部で目指すことになります。
入試は昼間部と夜間部で特に差はなく一般入試とAO入試、推薦です。推薦は同窓生推薦というものがあり社会人の場合はこちらからになります。
>通信制の学校はないの?
現時点ではないので、夜間に行くしかありません。
というのも、柔道整復師は患者様に対して施術を行う専門職です。更に、柔道整復師は医師を除いて唯一、骨折、脱臼、捻挫などの外傷に対して処置ができる資格になります。
柔道整復師は一定以上の知識と技術、大きな責任感が必要になる職業なので、通信ではなく学校に通う必要があるのです。
柔整科の夜間コースを用意している学校
夜間コースはどの学校にもあるわけではなく、一部の学校にとどまっています。
関東ですと、東京都、神奈川県、埼玉県のみ。
関西ですと大阪府と兵庫県のみとなっています。
東京都
埼玉県
神奈川県
大阪府
柔道整復師の夜間学校の学費はどれくらい?
上記専門学校の入学金は6万円~40万円でした。3年間の学費は180万円~384万円で、その他に教材費や研修費なども含む学校がありました。
夜間学部では「各種奨学金」の他に各学校で社会人の「学費減額措置」や「専門実践訓練給付金」や「一般教育訓練給付金」など国や行政からの補助を受けることも可能です。
各学校のホームページに詳細が載っていますので是非確認してみてください。
働きながら柔道整復師の資格取得を目指す方法まとめ
柔道整復師の国家試験の合格率は全国平均で62.9%(第30回柔道整復師国家試験)です。62.9%というとそんなに低くないように感じますが、働きながら勉強するとなると非常に大変かと思います。
学校側もサポートはしますが、合格率を落としたくないので試験の成績が悪い人はすぐに留年になります。時間が無いはすべて言い訳になってしまいますので、まず自分の中で昼間部にするのか、フルで働きながら夜間部に通うのかを決めなければなりません。
その上で柔道整復師は決して簡単な資格ではないので、柔道整復師になりたい、という夢を持っている方は学校選びを慎重に行い、在学中はしっかりと合格に向けて準備をしておきましょう。