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治療家必見の国試対策!失敗しない直前期の勉強の心得5箇条

柔道整復師の国家試験本番がいよいよ間近に迫ってきました。受験生の皆さんは落ち着かない日々を送っていることでしょう。そこで今回は、試験直前期に押さえておきたい5つの心得を紹介します。本番当日に「1点でも多く」得点するための参考になれば幸いです。

①生活サイクルを国試当日に合わせよう

人生で何度かある大きな勝負の一つである国家試験。不安な気持ちを解消するために、友人と集まって勉強している方もいるかと思います。しかし、ここでおすすめしたいのは、むしろ「自宅」で勉強することです。

なぜなら、「国家試験当日の時間通りに生活すること」が当日のパフォーマンスを左右するからです。生活サイクルが乱れている方は合格し難い傾向があります。

友人と集まることが悪いわけではありませんが、どうしても食事の時間がバラバラになったり、解散時間が遅くなったりと、自分一人で時間をコントロールできないことが多くあります。

試験開始の午前9時30分に脳が全開に働けるよう試験開始時間から逆算し、起床時間や食事の時間をコントロールしていきましょう。

 

②国試出題と同じ流れで勉強しよう

国試当日に出題される問題の順番に勉強するのも、頭の働きを慣らしておくという意味で効果的かもしれません。

また、直前のこの時期は、新しい問題に取り組むのは得策ではありません。今まで使っていた過去問を徹底的に復習していきましょう。

単に過去問を解いて正解数を数えるのではなく、「なぜこの解答は正解で、この解答は不正解なのか」と問題の意図を理解しながら解いていきます。

自分自身で問題の解説を書いてみるのもよいかもしれません。その解説が解答解説集と合っているかを確認していきましょう。

③一人で悩まず先生に頼ろう

これも合格者に共通するポイントです。この時期は毎日学校で国試対策の授業が行われていると思います。分からないところがあれば一人で悩むのではなく、すぐに先生のところに行って教えてもらいましょう。

学校の先生は何年も国試対策をしてきたプロです。自分一人では思いつかない点数アップの方法を、生徒それぞれの性格を把握しながらアドバイスしてくれます。

④覚えていないことをつぶしていこう

試験直前期は過去問を中心に勉強し、暗記できていない部分を集中的につぶしていきましょう。

読者の中には「暗記は地道でつまらない」と思う方も多いでしょう。しかし試験勉強は、本来は免許取得後の実務で活かすために行っていることです。免許取得はゴールではなく、治療家人生のスタートです。将来、治療家として成功するために勉強するという姿勢で取り組みましょう。

また、ただ教科書や参考書に目を通すだけの暗記法はあまり効果的ではありません。「音読する」「録音してスキマ時間を活用して何度も聞く」「絵を描くなど手を動かす」など、五感をフル活用して暗記していきましょう。

⑤出題範囲を確認して作戦を立てよう

勉強に少し疲れた時は、出題範囲を確認して作戦を立ててみるのも有効です。過去問を解きながら問題の傾向をつかみ、弱点を把握して作戦を立てましょう。例えば、必修問題50問の出題を大まかに配分すると以下になります。

  • 柔道:2問
  • 認定実技系:28問
  • 包帯:4問
  • 患者権利:4問
  • 関係法規:8問
  • 保険請求:4問

例年、出題数に若干の変動はありますが、大まかな傾向は変わりません。必修問題の3割を占める認定実技系に加え、出題数の多い関係法規を対策しておけば、あと数点で合格ラインの8割となる40点が見えてきます。

過去に受けた模試を振り返り、自分がどの部分で点を取れていないかを見てみましょう。問題数の多い部分が取れていないと40点には届かないので、出題数の少ない部分はある程度ギャンブル的な発想も必要になるかもしれません。

出題数の多い部分の対策に時間を多く割り振り、問題数が少ない部分は過去問から出題傾向を考えてある程度見切って対策を打ったり、学校の先生に予想問題を貰ってそこに時間を集中させたりするなど、効率よく対策を打ってください。

ここで大切なのは、出題数の少ないところを全く対策しないのはNGということです。②の「国試出題と同じ流れで勉強しよう」でお伝えしたように、あくまで当日の流れで全ての教科を勉強するようにします。その中で、費やす時間を短くするイメージです。

また、認定実技系は学校で受験した認定実技と同じ内容が出されます。認定実技系は範囲が広いのですが、コロナ禍の影響でオンラインになり、十分に勉強できていない可能性があります。

認定実技審査要領は「公益財団法人 柔道整復研修試験財団」のホームページで公開されています。内容を確認し、特に認定実技で出ていない部分や実技であまり練習していない部分は時間を割いて勉強しましょう。

勉強する時には、実際に手を動かして確認することが効果的です。特に今年の認定実技は口頭で実施したので、記憶があいまいになっている部分が多い可能性があります。発生機序、転移、鑑別、症状又は所見、合併症、整復、固定、期間、指導管理、予後など細かく確認してください。

いかがでしたか。今回特にお伝えしたかったことは次の通りです。

  • 生活サイクルを国試当日に合わせる
  • 国試の出題と同じ流れで勉強して頭の働きを慣らしておく
  • 特に新しいことをせず、今までやってきたことを繰り返し行う
  • 繰り返し行う中で、できていないことを把握して対策する

その上で、過去問から出題傾向を把握して作戦を立てれば、残りの期間でも大幅に点数を上げられる可能性もあります。人生の勝負どころとなる国家試験、受験生の皆さんが無事に合格できるよう祈っています。

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