あん摩マッサージ指圧師の免許登録までの流れを解説
業界動向・知識
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は厚生労働省の管轄する医療技術職の一つです。
あん摩マッサージ指圧師として活動するには国家試験に合格する必要がありますが、国家試験に合格しただけではなれません。
実際にあん摩マッサージ指圧師として活動する必要までの流れを解説します。
国家試験に合格する
あん摩マッサージ指圧師になるには、国が定める養成課程において就学したのち、最終的に国家試験に合格する必要があります。
この国家試験に合格は最低ラインなので、まずは当たり前に合格しましょう。
登録されて初めてあん摩マッサージ指圧師
国家試験に合格したことで晴れてあん摩マッサージ指圧師かというとそうではありません。
あん摩マッサージ指圧師名簿に登録されることで初めてあん摩マッサージ指圧師として業を行うことが可能となります。
すなわち国家試験の合格=あん摩マッサージ指圧師ではないということです。
免許登録の流れ
あん摩マッサージ指圧師として名簿に登録する申請のフローは以下の通りです。
あん摩マッサージ指圧師の場合は公益財団法人東洋療法研修試験財団が窓口となっています。
申請書の請求
初めに申請書を入手する必要があります。
多くの場合は在籍している(していた)学校から配布される申請書類に基づいて記載をし、東洋療法研修試験財団宛に送付する必要があります。
また紛失したりした場合でも、東洋療法研修試験財団に新規登録申請書の請求をすることで書類を送付してもらえます。
送付に必要な書類としては以下の通りです。
【申請書請求用紙】
・申請者氏名、生年月日、住所、電話番号、免許の種類、申請の種類等を記載したもの(メモ書き可)
【返信用封筒】
・角2型(縦33 ㎝×横24㎝)でA4版の用紙が入る封筒に郵便番号、住所、氏名を明記し、210円分切手を貼る。
・返信用切手代金1名分 210円分切手(返信用封筒は折り曲げてもかまいません)
これらを送付する必要があります。
なおオンラインでの申請や申請用紙のダウンロードは不可で、必ず郵便で請求をする必要があるので注意してください。
申請書類の作成
申請書類は以下の書類を準備する必要があります。
財団所定の申請書提出封筒にて簡易書留で郵送、または財団に直接持参する必要があり、申請書類に不備等がある場合は、免許証交付に時間がかかるため確認は必須です。
免許申請用紙
免許の登録に際しては東洋療法研修試験財団の指定の用紙を用いて書類を準備す必要があります。
戸籍抄本または本籍地記載のある住民票
免許の申請には本籍地を示す必要があります。
書類は発行から6ヶ月以内のもので、住民票の場合は本籍地記載で個人番号(マイナンバー)の記載なしのものを準備する必要があります。
診断書
免許登録の際にはあはき法に定める欠格事由に該当していないことを示す必要があります。
東洋療法研修試験財団の指定の用紙にて、診断日から1ヶ月以内のものを提示する必要があります。
免許証送付用宛名用紙
東洋療法研修試験財団の指定の用紙にて、記載する必要があります。
申請手数料
免許の登録に関する申請手数料が必要となります。
これらは登録に際して東洋療法研修試験財団に支払う費用となります。
あん摩マッサージ指圧師のみの場合は1免許5,600円となります。
収入印紙
免許の登録手数料とは別に、免許の登録そのものにかかる登録免許税もあります。
こちらは収入印紙で国に納める費用であり、1免許9,000円必要となります。
登録済証明書
正式な免許ではありませんが、名簿に登録されたことをハガキで先に教えてくれる書類です。
必要であれば切手を貼り付けて準備する必要があります。
これは希望者のみの送付が可能で、申請書類を受領後、不備がなければ、2週間程で郵送されます。
またこれら以外にも、欠格事由の一つである罰金刑以上の刑などに処されている場合や、医師の診断書における精神機能に該当する場合、また国家試験に合格後1年以上経過してからの申請の場合は追加の書類を提出する必要があります。
免許証の受け取り
必要申請書類を送付後、不備なく受理され、名簿に登録されたのち、1か月半程で簡易書留にて正式な免許証が郵送されます。
まとめ
あん摩マッサージ指圧師として就職するにも、開業するにも免許証をもってして資格者であることの証明書類となります。
準備する書類は意外と多く、またお金もかかります。
国家試験の合格ハガキで喜ばず、すぐに登録申請出来るよう書類の準備をしておくこと、スムーズに名簿に登録することが出来ます。
【参照URL】 ・公益財団法人東洋療法研修試験財団 新規登録申請の方 |
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