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先輩鍼灸師の本音は?鍼灸師になってよかったこと、大変だったこと

鍼灸師として活躍している人たちは、鍼灸師の仕事にどのような想いを抱いているのでしょうか。また、年収や労働時間などに満足しているのかも気になります。先輩鍼灸師たちが現在の仕事をどう捉えているのか、その本音をまとめてみました。確認してみましょう。

先輩鍼灸師が感じている「大変だったこと」は?

実際に鍼灸師として活躍している先輩は、仕事をするうえでどのような点を大変だと感じているのでしょうか。

先輩鍼灸師が大変だったこと1:患者様へのふれ方、声のかけ方が最初のうちは難しかった

体への触れ方や声のかけ方に悩んだといいう先輩鍼灸師は多いようです。特に患者様が異性の場合、慣れるまでにある程度の時間を要するようです。

リラックスしてもらうためにどのような声かけがいいのか、安心してもらえる触れ方は?など、考えて、意識しながら触診の練習を重ねたそうです。

先輩鍼灸師が大変だったこと2:実は、はりやきゅうが怖がる患者様への応対

鍼治療を受けに来る患者様のなかには、針治療に恐怖を感じる人も少なくありません。特に初めての施術では、「痛くないのですか?」と質問されることが多いようです。

基本的な治療方針として、いきなり鍼治療を行うことはあまり多くありません。まずは手技で治療をし、症状などに応じて鍼灸を提案することになります。なお、前述の通り鍼治療に不安を感じる患者様は少なくありませんので、施術者との信頼関係がとても大切になります。

そのため、信頼関係をしっかり築いたうえで、患者様の不安を取り除いたり、疑問が残らないような説明をしたりと行ったコミュニケーションをすることになります。

最初のうちは、患者様の不安を取り除けなかったり、治療の説明がうまくできなかったりすることもあるでしょう。患者様に安心していただくため、どのように声をかけ、関係を築いていくかなど、経験を積みながら自分なりの最適解を見つけていくことになります。

先輩鍼灸師が感じている「やりがい」

鍼灸師の仕事は大変なことが多いですが、もちろんやりがいも溢れています。毎日の仕事のなかで、たくさんのやりがいを感じる瞬間に出会うことができます。先輩鍼灸師が感じている、この仕事のやりがいを3つ紹介します。

先輩鍼灸師が感じる仕事のやりがい1:長年の症状が改善したことを患者様から感謝される

鍼灸院を訪れる患者様のなかには、「病院に通ってもとれない慢性的な痛みに悩んでいる」人も多くいます。これまでどのような治療を受けても痛みが取れなかったのに、針治療で症状が改善して感謝される方も多いそうです。

「悩みだった痛みが緩和された、ありがとう」と感謝されたとき、鍼灸師の仕事にやりがいを感じるといいます。

先輩鍼灸師が感じる仕事のやりがい2:技術力を磨いていくことで稼げる

鍼灸師は、技術力に比例して収入が上がっていくこともあります。

特に歩合制を採用している院では、対応した患者様の数や指名を得ることによって基本給にプラスして手当が支給されます。多くの患者様から信頼されるような技術を身につけることが、収入増にもつながるといえそうです。

また、高い技術力があれば、独立開業という選択が現実的になってくるかもしれません。技術力を生かし治療院として成功を収めれば、より高い収入を得られるでしょう。

先輩鍼灸師が感じる仕事のやりがい3:適応症の範囲が広く、将来性があると実感できる

鍼灸療法には肩こり、腰痛、神経痛、関節炎以外にもさまざまな症状や病気に効果があります。近年、米国国立衛生研究所が、鍼灸療法の有効性について発表しました。循環器系の疾患や呼吸器系の疾患、消化器系の疾患にも効果があるとのことです。

鍼灸の適応症の範囲の広さが認知されれば、多くの人が施術を求めるようになるでしょう。鍼灸のニーズの高まりなどで将来性が高い職業ということを実感するとき、日頃の仕事にやりがいをより感じるようです。

鍼灸師の将来性についての本音は

鍼灸師として活躍している先輩は、鍼灸師の将来性について次のような本音を抱いているようです。

鍼灸師が抱く将来性への本音1:社会的認知度が低いが、今後患者様が増える可能性が高い

鍼灸治療の効果は世界的に認められはじめているものの、社会的認知度はまだまだ低いとみている先輩鍼灸師が多いようです。ただし、ネガティブに捉えているわけではなく、よりニーズや認知度がアップすれば、患者様が増える期待を抱いているとのことです。今後、日本社会の高齢化は進んでいきますので、患者様が増える可能性が高い仕事といえます。

鍼灸院に通う患者様が増えるほど売上も向上し、年収もアップします。そのような点から考えると、鍼灸師は将来性の高い仕事といえるでしょう。

 

開業すると年収はどのくらいになる?

鍼灸師が独立開業した場合、年収はどのくらいになるのでしょうか。

年収1,000万円以下の事業者が多い

開業して鍼灸院を開業した場合、1年目の年収はおおよそ500万円が目安です。開業1年目から年収1,000万円を超える方もいるでしょうが、割合としては多くありません。

そこであきらめず、年数と信頼を積み重ねることで患者様が増えて年収も上がっていく可能性があります。鍼灸院の売り上げは立地環境に左右されることもあるため、開業準備の際はしっかりとリサーチし開業する場所を決めましょう。

立地に恵まれ、人気の鍼灸師になると、年商3,000万円を超えることもあります。どこに開業するか、そして確かな技術と適切な経営戦略で人気の鍼灸院を目指しましょう。

まとめ:大変なこともあるけどやりがいも大きいと考える先輩鍼灸師が多数!

鍼灸師として活躍している先輩方の多くも、大変なことは少なからずあったようです。その一方で、患者様から「ありがとう」と感謝される機会の多さをはじめ、大変なことを上回るほどのやりがいがあるからそこ、現在も活躍し続けているのではないでしょうか。また、将来的に独立開業が目指せる仕事である点、ニーズの高まりを感じられる点なども、日ごろ施術にあたるうえでのモチベーションにつながっているようです。

 

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