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柔道整復師として働くために。面接時のポイントを職種別で解説

就職活動において、「面接」は避けて通れないステップの1つです。職場見学を経て、最終的に面接で採用が決定するため、できれば面接を実りのあるものにしたいですね。今回は基本的な面接対策のほか、就職先のタイプ別に重視すべきポイントを、解説します。

面接は採否に直結する重要なステップ

採用選考は通常、施設見学から面接の順で行われ、多くの施設では面接が最終選考のステージとなります。
面接を成功させるためには、想定される質問に対する回答を用意するなど事前の準備が重要です。

  • 面接前の対策1:入社の意思確認に対する回答を用意しておく
  • 面接前の対策2:最終面接でよく聞かれる質問

下で1つ1つ説明していきます。

 

面接前の対策1:入社の意思確認に対する回答を用意しておく

  • 施設側は内定を出すからには辞退してほしくない

柔道整復師の面接は最終的な「入社意思」の確認の場といえるでしょう。なぜ施設側は面接で意思確認をするのでしょうか?それは「仲間として一緒に働けると思って内定を出すからには、辞退されたくない」という想いがあるからです。ですから、柔道整復師の面接は「内定を出したらどうしますか?」と入社意思を確認するとても重要なステップなのです。

「御社に決め、以降の就職活動はやめます」がベスト回答

施設が採用したいのは「その施設が第一志望で入りたくて仕方がない学生」です。最終面接にもなれば、学生は絞りこまれていますから、能力面での差はさほどありません。ですから、「入社意欲が高い学生」が有利になります。

「この場では即答できません」という学生と「御社に内定をいただいたら、就職活動をやめます」と答える学生、どちらが魅力的に見えるかは言うまでもありません。

「考える時間をください」や「他社の選考が残っています」は印象を損なう可能性も

企業は「内定を出すからには辞退されたくない」と考えています。だから、「考える時間をください」と留保したり「ええと…」と言いよどんだりすると、「第一志望ではないのかも」と意欲を疑われる可能性があります。迷っている場合は面接までに意思決定をしておくことが大切です。

面接前の対策2:最終面接でよく聞かれる質問

施設見学時とは面接官が違う場合もあるので、志望動機と将来像などは再度質問をされる可能性が高いです。さらに、より深く考え方を把握するため「それはなぜですか」と深掘りの質問が来ることも。落ち着いて自分の想いを伝えられるようブラッシュアップしておきましょう。

1. 当社を志望する理由を教えてください

  • 他の施設でも言えるような内容はNG

自社への志望度を確かめるため、最終面接で聞かれることの多い質問です。志望している施設の独自性やサービススタンスを絡めて志望理由を話す、志望している施設で経験したい業務について話すなど、そこでなくてはいけない理由を明確に示すようにしてください。

2. 将来の希望を教えてください

  • 具体的な回答が良い|エピソードがあるとなお良い

ここで気をつけたいのは、漠然と答えないということ。「スポーツトレーナーになりたい」「独立開業したい」など具体的な例を出して、なぜなりたいのかも合わせて答えましょう。スポーツトレーナーになりたいと思ったきっかけなど、具体的なエピソードがあればベターです。

柔道整復師の求人先タイプ別の面接の考え方

ここまで紹介した、面接についての事前準備は大切なことですが、応募先によって面接に対する心構えを微調整する必要があります。施設のタイプによって求める人材像は異なってくるからです。

  • 接骨院・整骨院や介護・福祉施設の場合
  • スポーツトレーナー・パーソナルトレーナーの場合

それでは1つ1つ説明していきます。

接骨院・整骨院や介護・福祉施設の場合

接骨院や整骨院、介護施設や福祉施設で面接に挑む際には、幅広い世代の人と円滑にコミュニケーションができることをアピールしたいところです。患者さまとなるのは若い人から高齢者までさまざまだからです。接客系のバイト経験があれば、忘れずに伝えるようにしましょう。

スポーツトレーナー・パーソナルトレーナーの場合

柔道整復師の資格を取得し、スポーツトレーナーやパーソナルトレーナーとして働く場合、スポーツに対する関心や経験のほか、より1人の人に深く向き合う力が求められてきます。自分の経験や性格の中から、この分野に対する興味関心の高さや熱意を具体的に話すとよいでしょう。

面接は「お見合い」に例えられることも。相手をしっかりと意識して臨もう

面接はよく「お見合い」に例えられます。自分のことをアピールすることも重要ですが、相手を意識して話す内容を変えなければ、結果として採用には結びつきません。

面接に臨む際には身だしなみを整えることなどはもちろん最低条件ですが、自己分析に加えて応募先の施設についてもしっかり分析を行い、「この人となら一緒に働いてみたい」と思ってもらえるように熱意を伝えましょう。

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