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柔道整復師が持つ技術とは?仕事内容や必要な資格を解説

柔道整復師は骨折・捻挫・打撲などのケガに対し、整復や固定などを行い回復を促すお仕事です。手術や投薬はしません。柔道整復術という専門技術を使って、人が本来もつ自然治癒力を引き出していきます。

柔道整復師を目指すかどうか、悩んでいる方に向けて、柔道整復師の仕事内容を詳しく解説します。

柔道整復師とはどんな職業?

柔道整復師とは、柔道整復術という専門的な技術を用いり、骨折・脱臼・捻挫・打撲などのケガに対して施術を行う職業です。手術や薬の投与はせず、患者様の身体への負担を抑えながら、自然治癒力を引き出して施術するのが特徴です。

柔道整復師として働くには、高校卒業後に3年以上の養成学校(専門学校・大学)に通い、国家試験の受験資格を得たのち、試験に合格し国家資格を取得する必要があります。

柔道整復師は整骨院・接骨院、病院、介護施設、災害時やスポーツ現場など、様々な場所で技術を発揮しています。多くの人の健康を支える仕事として、社会的にも高く評価されている職業です。

柔道整復術とは?

柔道整復術は「柔術(じゅうじゅつ)」から生まれました。柔術は1,300年前から存在する日本の武術です。種類が殺法(さっぽう)と活法(かっぽう)の2つに分かれます。

殺法は相手を殺傷する技で、現在の競技柔道へと継承されました。活法はケガを負った相手を蘇生・治療する技術です。この活法に漢学や西洋医学の知識も加えられ、現在の柔道整復術に派生したといわれています。

柔道整復師の技術

柔道整復師の代表的な技術は、自然治癒力を高めることです。
自然治癒力とは、人間が生まれつき持っている回復力を指します。

すり傷が自然と治るように、人間の体は骨折や打撲をした患部を正常な状態へ戻す力を備えているのです。
柔道整復師は自然治癒力を最大限に引き出して、負傷した骨や筋肉の回復を目指します。

前述したように、柔道整復師の施術には手術や薬を使いません。
手を使ってずれた骨を戻したり包帯やテーピングで固定したりと、手技を駆使して行います。

また、ケガにより心身ともにダメージを受けた患者様に寄り添って施術していくための人柄も大切です。

柔道整復師の仕事内容

柔道整復師の仕事は、患者様の症状を把握する「評価」から始まります。
その後「整復法」「固定法」「後療法」といった技術を用いて回復を目指します。

柔道整復師の仕事内容1:評価

まずは、問診、視診、触診などで、患者様の状態を評価します。

問診は患者様の話を聞き、ケガを負ったときの詳しい状況・部位・痛みの強さなどを把握します。
視診は損傷部を目で見て観察します。姿勢や歩き方、関節の動きもみます。
触診は損傷部に直接触れて確認します。症状の度合いや脈拍などをチェックします。

柔道整復師の仕事内容2:整復法

ずれた関節や折れた骨を、元の状態に戻す技術です。けん引・圧迫などして整復します。

損傷部だけではなく、他の部位の状態「折れた骨が血管にダメージを与えていないか」や痛みの程度「圧迫しても痛みに耐えられるか」なども把握したうえで施術します。

柔道整復師の仕事内容3:固定法

ギプス・包帯・三角巾・テーピングなどを使って、損傷部を固定する施術です。
使用する道具や固定の方法は、患者様の症状に合わせて調整されます。

固定しないと骨や関節がぐらついてしまい、整復前の状態に戻ってしまったり神経を傷つけたりと、症状の悪化を招きかねません。効率良く回復できるように、きちんと固定して損傷部の安静を保ちます。

柔道整復師の仕事内容4:後療法

ケガをした部位の早期回復を促すために、刺激を与える方法です。

後療法は「手技療法」「物理療法」「運動療法」の3つに分類されます。

  • 手技療法
    患者様の体に触れて、押す・叩く・さするなどの刺激を与える方法です。

    身体機能の活性化を促し、自然治癒力を高めます。
    道具は使わず素手のみで治療するため、柔道整復術の腕の見せどころです。

    低下した身体機能の回復には弱い刺激を、強い痛みを生じている患部には強めの刺激を与えるなど、症状に応じて力の与え方や強さを調節します。

    血の巡りやリンパ液の分泌が良くなり、早期回復が期待できます。

  • 物理療法
    物理的エネルギーを利用した施術です。具体的には、電気・光線・温熱・冷却・水・超音波療法などがあり、患者様の症状に合わせて決めます。

    たとえば温熱療法は、慢性的に続く痛みを和らげるのに使う方法です。血行の促進や、硬くなった筋肉をほぐす効果があります。寒冷療法は冷やして炎症を抑えたり痛みの感覚を鈍らせたりします。

  • 運動療法
    ケガをした部位やその周辺を動かすことで、身体機能の回復を促す方法です。

    ケガが治るまでは体を安静に保ち、損傷部はテーピングなどで長期間固定しているため、身体がなまってしまいます。骨や筋肉が固まり、可動域が狭くなることもあるでしょう。

    柔道整復師の手技や専門の医療器具を用いて運動を行い、正常な動きを取り戻します。

まとめ:柔道整復師の技術で悩める患者様をサポートしよう

柔道整復師は長い歴史を持ち、国家資格としても認められている職業です。ただし、国家試験に合格すれば安泰というわけではありません。患者様の悩みを解決するためには、技術を磨き続ける必要があります。

また、さまざまな症状に触れるとともに、勉強会などにも積極的に参加し、経験やスキルをアップすることが、柔道整復師として息の長い活躍ができることにつながります。

高い技術を身につけることは、人の役に立つだけでなく、自身のキャリアにも大きな影響を与えるでしょう。

 

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