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女性も柔道整復師になることが出来る?メリットデメリットはある?

柔道整復師は男性の仕事と思われがちですが、実際は女性も多く活躍しています。
女性柔道整復師の働くメリットやデメリットを見ていきます。

柔道整復師として女性が働くこと

現在、接骨院は歯医者よりも多い数といわれるくらい増加傾向にあります。柔道整復師になりたい・開業したい人が増えているからです。しかし、柔道整復師の資格を持つ人は7割が男性です。

性別関係なく患者のからだに触れる職業で、患者さんの感じ方では不快に思う人や不安に思う人もいるでしょう。
現状SNSに口コミを書いたら世界中に拡散されてしまい、患者数の減少につながり、閉院する接骨院出てきています。
女性が施術対応することは特に同性の女性に対しては信頼を得られたりと、いつまでも患者さんが通ってくれる接骨院を作れるかもしれません。

メリット・デメリット

女性が柔道整復師として活動する一番のメリットは女性患者さんが安心して施術を受けられるところにあるのではないでしょうか。
男性の柔道整復師に触られると不快に思う女性が多いと思いますが、女性の柔道整復師だったら大丈夫、安心して施術が受けられると思う患者さんは一定数います。
また、女性特有の悩み(生理痛、腰痛、妊娠出産後の不調)にも共感し、アドバイス出来ることが多いことから、日常会話も施術中に話しやすいなど患者さんとの距離がとても近くなれる職業です。
更には女性専用の接骨院を作ることで、男性からの不安な目を気にせずに会話しながら施術をすることが出来ます。
残念なことですが小型カメラなどを用いた盗撮や施術を介してのセクハラなどの主に異性であることに起因するトラブルが多々見うけられます。
このようなことを防げるのも魅力かもしれません。

近年は女性アスリートが増加している為、合宿や遠征に同行できる柔道整復師がいると選手も安心して試合に臨めます。
テーピングを毎日貼らないと練習できない、練習の疲れが溜まっているなど合宿中に不安があっても信頼できない人がいないだけで選手のやる気が落ちていき満足のいくパフォーマンスが出来ないかもしれません。
このように選手の力になるという視点からトレーナーを目指す人も多くいますが体力が求められます。
女性にとっては慣れるまで相当な時間が必要になるでしょう。

柔道整復師は国家資格であり、また医療技術職であることから、出産や育児で休職しても復帰しやすいことも女性にとって大切なことです。
仕事の後は家事や子育てをしなければなりません。接骨院は拘束時間が長く朝から晩までいることがほとんどです。

接骨院の状況によっては閉院時間になるころに患者が来ることも少なく在りません。
そんな状況でも家族に助けを借りたり、気にかけてくれる接骨院を選ぶのも重要なポイントではないでしょうか。

就職場所

主な就職先は接骨院、整形外科、介護施設、スポーツトレーナーなどです。
基本的には柔道整復師としてリハビリや外傷に対して対応するのが主な仕事です。

特に外傷の専門家であることからスポーツ現場におけるインストラクターとしてトレーニングを提供しつつ、起きた外傷に対しては柔道整復師として対応するなど、勉強した骨、筋肉、内臓、神経などの知識を応用して、インストラクター兼柔道整復師として指導を行えるのも強みです。

また、追加でアロマセラピーや鍼灸などの資格を取得し、接骨院プラスαの施術を提供するのも良いのではないでしょうか。
普通の接骨院よりも患者さんにとって満足感やいつも以上の変化をもたらした際は継続して通ってもらえます。

自分自身も好きなことをしながら働くことが出来るのは魅力ではないでしょうか。
そうでなくても自由診療として女性特有の腰痛や肩こりをとる、バレエや新体操など女性メインのスポーツに対して施術を行う接骨院も、患者からの信頼感や安心感がうまれ、成功につながるかもしれません。

 

女性柔道整復師のワークライフバランス

柔道整復師は患者さんのからだに直接触れて痛みを軽減させたり外傷を保存療法で治す仕事です。
近年は女性柔道整復師が増加し、柔道整復師養成学校でも女性の割合が増加し続けています。女性の柔道整復師は患者さんにとっては気軽に相談出来たり、悩みを聞いてもらいやすい、共感してもらいやすい職業です。

同性の人が施術するだけで患者さんの疑心暗鬼な感情、不安感が減り、また施術しながら話ができる為、患者さんとの距離が縮まりやすいです。
女性ならではの出産育児、体の痛み、食事の相談など身近な相談相手として頼ってもらえることが多く、自分の経験やアドバイスを伝えることも出来ます。

しかし、女性は仕事以外にも家事、育児などやるべきことあります。朝から夜まで仕事に縛られる時間がほとんどで休む時間はほとんどないといっても過言ではありません。

結婚・出産

接骨院では一日中拘束されることが多く、土日祝日も出勤しなければいけないこともあります。
トレーナー帯同などがある場合、さらに仕事に時間を費やさなければいけません。
院によってはシフト制で交代に朝夜番などを決めて出勤することも出来る為、接骨院に相談することが大事になります。

整形外科勤務では朝9時から18時までのことが多く、土日祝日も休みのことが多いため女性には働きやすい環境です。
そのため退勤後に子供を保育園に迎えに行くことも出来て、子ども関わる時間も多く作ることが出来るでしょう。

柔道整復師は資格を取ってからが職業としての始まりです。
接骨院、整形外科にかかわらず、患者さんの施術を安全に行うため日々勉強しなければいけません。
研修会や柔道整復師会で有名な先生方のお話を聞くことも重要な時間になるため、効率よく時間を使う必要があります。

キャリアの継続

柔道整復師の仕事は自重や力を使って行う立ち仕事であり、出産育児を行いながら接骨院で働くことは仕事内容、体力的に求められることが多くあります。
営業時間も一日中立ちっぱなしで疲れてしまったり、中には貧血になって倒れてしまったりと、シビアな側面は否めません。
加えてこれらは、患者さんの体を見させてもらう立場だからこそ自分の体調管理は一番大切ともいえるわけです。

また休みをとるということは院内の人数が一人減るわけなので、その分周囲のスタッフへの負担は大きくなります。
一人減った分の人員募集は直ぐに補填できるかもしれないですが、治療院の規模によっては勤務する人数にも限りがあるため、元居た場所に希望して復職などは難しい側面があるかもしれません。

女性専用の接骨院に務めたり、完全予約制の院に務めたりと、少し工夫をすることでこれらの問題は解決できるかもしれません。

まとめ

女性にとっては一生付き合っていくのは難しい職業です。
だからこそ女性柔道整復師として、継続して働くにはどうしたらよいのか、自分のキャリアと照らし合わせて最適な仕事場を探すことで、生涯の仕事として天職になりうる可能性があります。

現在ではトレーナーやヨガ、ピラティスのインストラクターも資格を持っていると有利になる為、接骨院以外でも働けることを頭に入れておいてもいいと思います。
自分が将来どう働きたいか目標や理想を立てながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

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