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鍼灸師の自己PR~成功のカギと具体的な作成方法~

鍼灸師として鍼灸院などで働くために必要なのが履歴書・職歴書ですが、自分に何ができるかなどの強みを自己PRとして記載することも欠かせません。

履歴書や職歴書は、これまでの学歴や職歴、保持している資格などを記載することで完成します。しかし、何を書くべきなのか一番頭を悩ませるのが「自己PR」という学生さんは多いかもしれません。

今回は、鍼灸師として就職する際に必要な履歴書や職歴書に合わせて書きたい、好印象を与えるための自己PRの記載ポイントと例文などをご紹介いたします。

就職・転職における鍼灸師の自己PRの役割

鍼灸師として就職するために自己PRは大変重要な役割を果たします。学歴や職歴も大切ですが、どのような人物なのか、鍼灸師としてどのような働きを担ってくれそうなのか、という部分を自己PRで読み取ることができるからです。

自己PRは、新卒であれば、素晴らしい鍼灸師になりたいという意欲や自分の強みを伝えることで、鍼灸師の適性があることをアピールする場になります。

転職の場合には、これまで培ってきたキャリアを、希望する事業者や企業に対してどのように活かすことができるかについて伝えることが重要です。

 

鍼灸師の自己PRのポイント

鍼灸師として自己PRするためには、どのような部分にポイントや重点を置くと良いのでしょうか。転職であれば、これまでの経験を記載することができますが、新卒や初めての就職の場合は、何を書けば良いのでしょうか。

ここからは、具体的にアピールすべきポイントをご紹介いたします。

自身の経験や強みをアピール

これまでの経験や強みをアピールする方法は、鍼灸師としてのキャリアを積んできた方はもちろん、まだ業界で働いていないアルバイトや研修の経験を強みとして訴求できます。

経験や強みで最もアピールすべきポイントとしては、自分がどのように考え行動してきたかを伝えることです。

例えば、研修のように学ぶということが中心にある活動で自己PRする時には、どこで、どのような経験をしてきたかということよりも、どのように考え、行動し、学んできたか、という姿勢をアピールすることがポイントです。

治療技術や知識をアピール

新卒者にとっては難しいアピールですが、従来の目的としては治療技術の高さや知識の豊富さを伝える方法があります。これまで培ってきた治療方法、学んできた知識などを具体的に伝えるようにしましょう。

例えば、鍼灸施術のみを行う治療院が少ない中、鍼や灸のみで、患者さんが抱える症状に対してどのような治療方法で対応し、結果を出すことができたかを伝えることで、大きなアピールポイントとなります。

新卒でもアルバイトの経験がある場合は、技術や知識をアピールできます。研修とは別に鍼灸院などで長期間アルバイトしている場合は、勉学との両立方法や継続できた理由についてアピールすると良いかもしれません。

実際に鍼灸師として働いた経験はなくても、現場で有資格者と働いたことがあるというのは、大きなメリットになるでしょう。

具体的な鍼灸師の自己PRの作成方法

ここからは、鍼灸師の自己PRの作成方法を具体的にまとめます。

これまでの経験を整理する

履歴書や職務経歴書に自己PRを記載する場合、端的に情報を整理することが求められます。加えて、これまで経験してきた内容についてまとめ、面接で質問されたときに思いを込めて話せるようにしておく必要もあります。

そのための第一歩として、いつ・どこで・どのような経験をしたか、事実をまとめていき頭の中を整理していきます。この時、鍼灸師としてのキャリアがない、もしくは浅い場合は、アルバイトやボランティアなど社会人経験も含めて書き出しましょう。

印象に残っているエピソードをピックアップする

次に、その中から印象的なエピソードを選び、自己PRの方向性を決めます。この時、他の経験と紐づけられる場合は紐づけるようにしましょう。

例えば、患者様とのコミュニケーションで印象的なエピソードを軸に自己PRを作成する際、鍼灸師になるまでにアルバイトしていた接客業での経験が生きているのであれば、その時の思いや学びもメモしておきます。

実際に自己PRで使用するかは分かりませんが、自身の強みや面接で質問された際に有効に活用できるはずです。

また、成功例や上手くいった話が思い当たらない場合は、失敗から学んだエピソードも自己PRに使えます。

何をしてきて、何ができて、どう活かせるのかをまとめる

最後に、ピックアップしたエピソードから、自分は鍼灸師として何ができるか、どのように活かしていけるかについてまとめていきます。

具体的なスキルが理想ですが、現在の自分と応募先の共通点を考えて文章に落とし込んだり、応募先の職種や患者様の特徴と自身の強みを結び付けても良いでしょう。

次の章で具体例を記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

自己PRの例文

これまでご紹介してきた自己PRについてのポイントをおさえた例文を、新卒と既卒それぞれでご紹介します。

新卒の場合

何事も一生懸命に、諦めずに粘り強く取り組むところが、私の強みです。

小学校から高校まで、8年以上バスケットボール部に所属し取り組んできました。怪我をして治療を受けたことがきっかけで鍼灸師を目指したいと思うようになりました。

学生時代に行っていた鍼灸院でのアルバイトでは、患者さんが心地よく過ごせるよう配慮することを心がけていました。足を怪我している患者さんに対して、椅子を近くまで持っていき、楽に腰掛けることができるように工夫したところ、大変喜んでいただきました。院長先生からも、患者さんが助かったと話されていたとお聞きし、大変嬉しく思いました。

鍼灸師として、これから活動するにあたり、患者さんのことを一番に考え、自分は何ができるかをテーマに毎日取り組みたいと思っています。

既卒の場合

私はこれまで約5年間、学生時代より鍼灸整骨院で働いてきました。

自分の強みは、関わる人を大切にし、笑顔にすることです。これまで、多くの患者さんと接するなかで、来院時には痛みで表情がこわばっていたのに、帰る頃には笑顔になっている、という経験がありました。

治療を行うのは容易ではありませんが、うまく行かなかった時には必ずフィードバックを行うようにして次回に活かすように心がけています。これからは、鍼灸師としてより成長したいと考えています。

鍼灸院でより幅広い施術を行い、日々勉強を欠かさず、多くの患者さんを笑顔にしたいと思っています。

鍼灸師の面接対策

面接を受ける際には、必ず自己PRに即した内容で答えるようにすると印象が良くなるでしょう。自己PRの他にも、伝えたいエピソードやこれからの希望などを伝えるとさらに意欲が伝わります。

どのような鍼灸師になってどのように貢献したいかについて、自分自身のビジョンを具体的に伝えることも重要です。

面接が終わった後の選考を行う際に、自己PRと面接がリンクすると印象に残りやすく、一緒に働きたいと思ってもらえる可能性が高まります。

文章を書くのが苦手で、自己PRがうまく書けなくても、面接時に誠実に対応することで挽回することも可能です。良い鍼灸師になりたい、誰かのためになりたい、という意欲をしっかり持って、面接を受けるようにしましょう。

まとめ

鍼灸師として働くための自己PRは、まずはこれまでの経験をまとめて、それをふまえた上でどのような鍼灸師になっていきたいかを伝えることが大切です。仕事の経験だけではなく、学生生活や研修、アルバイトでの経験も自己PRに使用することができます。

うまくいったエピソードばかりではないかもしれませんが、カッコよく見せるより、失敗してもこんな風に対処できる、こんな改善方法を考えているなど、ありのままを見せることも良いでしょう。

誠実に向き合うことができれば、素晴らしい鍼灸師になって、世の中の役に立ちたい、という意欲は伝わるものです。自己PRの準備と面接対策をしっかりと行って、自分に合う職場を見つけるようにしましょう。

 

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