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鍼灸師におすすめの教科書や参考書とは?

鍼灸師が学びを深めるうえで欠かせないのが教科書や参考書です。
体系的・専門的にまとめられている教科書や参考書は、国家試験の勉強において役に立つのと同時に、臨床家として経験を積み成長していく過程において並走してくれる相棒にもなります。

そんなおすすめの教科書や参考書の種類について紹介いたします。

基礎医学系

鍼灸師問わず基礎医学は治療のイロハとなる基本的な知識です。
当然ながら鍼灸治療を行う上での大前提として、正常な身体の構造から働きを理解することが重要です。
正常な構造・働きを理解した上で、病気いわゆる異常な構造や働きを理解することで、どこでどのような問題が起きているかを学ぶ大元の知識へと繋がります。

これらは東洋医学においても同様で、経絡経穴学などではツボの名前やそれらの正確な位置を理解し、東洋医学概論ではこれらのツボを用いてどのように治療を行うのかの理解や、そもそもの治療としての考え方を学ぶことで、患者さんへ還元します。

神経インパクト

神経とは情報を伝達する器官です。
この神経が正常に活動しないということは、意図した動作が起こせなかったり、触れられたことを感じることが出来なくなったりと、様々な障害を引き起こします。
この神経の情報を伝達する仕組みや構造などをイラストを踏まえて学ぶことが出来る書籍です。

この神経系と鍼灸医学は関りが深く重要であることから、近年の国家試験の傾向を見ても出題が多くなされている傾向にあります。
国家試験合格において主要な部分を抑えることは必須であるため、神経を学ぶ導入時の参考書籍として活用するのが良いかもしれません。

またこのインパクトシリーズは神経だけでなく、生理学や経穴など分野ごとに出版されているので、そちらも活用してみてはいかがでしょうか。
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臨床医学系

臨床医学は疾患を学ぶのはもちろんながら、実際に引き起こされている疾患に対してどう対処するのかを学びます。
実際の治療現場に来る患者さんは何か知らの痛みや辛い愁訴を抱えており、健康な状態で来院することは稀です。
言い換えるならばこれら痛みの状態や愁訴の状態から、病気を逆算して推察し、そのうえで治療方針を立てて実際に治療することが求められます。

加えて東洋医学においては様々な治療法があるため、その流派や治療法の特徴を理解し、時には比較しながら最適な手法を選択しつつ治療介入を行う必要があります。

わかりやすい 臨床中医診断学 第2版

東洋医学の魅力として多岐に渡る治療法がありますが、その一つに中医学による見立てと治療があります。
鍼灸の臨床現場において中医学は比較的多く使われており、また実際に養成課程においても触れることが多々あります。
その分情報が多いともいえるのが中医学の特徴とも考えられます。

治療法は様々なためここでは一例としてご紹介にとどめておきますが、中医学に限らず鍼灸師として活動する上で治療体系的に基づいた臨床思考は習得しなければならない必須スキルです。

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その他

基礎及び臨床医学を理解しただけで実際に臨床現場を理解できるかというとそうではありません。
実際には各現場に特化した専門的な知識が問われ、また業界として明らかにされる最新の情報を取り入れることで、資格者として現場で活躍できるようになります。

はじめての鍼灸マッサージ治療院 開業ベーシックマニュアル

鍼灸師として活動する魅力の一つに独立開業権があります。
ただ独立開業権があるからと言って、すぐに独立出来るかというとそうではありません。
・治療院を出店するための店舗や賃貸契約の締結
・法規にのっとった開業までの手順
・事業資金の貸し付けや事業計画書の作成
・治療院の集客手法やコンセプトやデザインの確立
などやらなければならないことはたくさんあります。

この書籍は実在する店舗の内装などや、現役経営者でもある先輩の声を写真とともに掲載されていることから、わかりやすく順を追って行って説明している解説書になっています。

経営を行うとなった際に必要な税務についても触れられているので、将来独立開業を目指している人取っては必要な基礎知識が詰まっている書籍ではないでしょうか。

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鍼灸安全対策ガイドライン2020年版

“本ガイドラインは、医療の中で鍼灸を実践することを前提に作成した。よって、施術をするにあたり医療安全の観点から、鍼灸師が遵守すべきことや実践するべきことなどを網羅的に記述した。本ガイドラインの作成にあたっては、国内外の有害事象調査に基づいて内容の見直しを行った。
–鍼灸安全対策ガイドライン2020年版 序文より引用

鍼灸治療は生体に害を加える以上、リスクを伴いますが、その鍼灸治療をより安全に行えるように作成されたのがこのガイドラインです。

治療におけるリスクから周辺リスク、またすべきではない行動など多岐に渡る観点から安全性とリスクについて触れられています。

またこのガイドラインは鍼灸師が幅広く利用できるように一般公開されているので、一度読んでみて書籍版として必要であれば閲覧してみてはいかがでしょうか。

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