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あん摩マッサージ指圧師の資格を最短で取得するには?

あん摩マッサージ指圧師の資格を最短で得るにはどのようなキャリアがあるのでしょうか。
また実際にあん摩マッサージ指圧師になるとなった際の流れを解説します。

最短で資格取得するには

あん摩マッサージ指圧師になるには最短でも3年かかります。
厚生労働省または文部科学省が規定する養成課程にて就学し卒業する必要があります。

 

資格取得までの流れ

入学

多くの学校は出願要件を指定しています。
・高等学校の卒業証明書または卒業見込証明書
・大学入学資格検定合格証明書又は高等学校卒業程度認定試験合格証明書
のように高校卒業が入学要件の一つです。
海外出身者においても高校卒業と同等の能力が求められます。

盲学校・大学

大学であん摩マッサージ指圧師を取得できるのは筑波技術大学のみです。

あん摩マッサージ指圧師は視覚障害者の専業仕事の一つとして今日に至る背景があり、筑波技術大学は国立大学ですが、入学要件は視覚障害を持つことと規定されています。
これらのことから晴眼者は専門学校にて学ぶこととなります。

専門学校

あん摩マッサージ指圧師は鍼灸師と合わせて三療師と呼ばれており、あん摩マッサージ指圧師と合わせて鍼灸師資格が取得できる課程があります。

学校によってはあん摩マッサージ指圧師のみの単科もあるので、自分が取得したい資格に合わせて課程を選ぶのが良いでしょう。

オンラインでは取得できない

あん摩マッサージ指圧師の資格は残念ながらオンラインで取得することは出来ません。
また通信課程も同様に存在していません。

「もみほぐし」や「整体」など、あん摩マッサージ指圧師を想起させるの文言を謳っている”オンラインで資格取得”の広告などが見受けられたりしますが、これらは国家資格ではないので注意が必要です。

就学

あん摩マッサージ指圧師になるには多岐に渡る科目を学ぶ必要があります。

その学習の中でも中心となるのが国家試験科目です。
国家試験で出題される科目は以下の通りです。
・医療概論(医学史を除く。)
・衛生学・公衆衛生学
・関係法規
・解剖学
・生理学
・病理学概論
・臨床医学総論
・臨床医学各論
・リハビリテーション医学
・東洋医学概論
・経絡経穴概論
・東洋医学臨床論
・あん摩マッサージ指圧理論
これらの科目を就学期間かけて学びを深める必要があります。

座学

座学では解剖学や生理学等の基礎医学を学びます。
解剖学は人体の構造を、生理学では人体の機能を学ぶ学問です。
患者さんの全身に触れるあん摩マッサージ指圧師においては必須の学問です。

実習

実習では骨の位置や筋肉の走行、また血管と神経の位置関係など実際に身体を触りながら理解する触診があったり、実際にあん摩マッサージ指圧術を相互に行ったりします。

実際に仕事として相手にするのは何かの疾患を抱えている患者さんでもあるので、実習の際に自分が疾病を抱えているとクラス内で重宝されます。

国家試験

既定の養成課程を卒業したのち、国家試験に合格する必要があります。

国家試験に出題される科目は上述しました。
国家試験は4択のマークシート式形式で出題総数は160問です。
問題総数に対し60%以上を得点することで合格となります。

国家試験に合格したことで晴れてあん摩マッサージ指圧師かというとそうではありません。
あん摩マッサージ指圧師名簿に登録されることで初めてあん摩マッサージ指圧師として業を行うことが出来ます。

あん摩マッサージ指圧師の資格申請は公益財団法人東洋療法研修試験財団が窓口となっています。

まとめ

あん摩マッサージ指圧師になるには最短でも3年かかります。
年に1度の入学機会しかないので、目指そうと思った際には思ったが吉日。
少しでも早く入学した方がキャリアとしては最短になるのではないでしょうか。

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