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柔道整復師は国家資格?柔道整復師として働く魅力を解説

柔道整復師は骨折や脱臼、捻挫などの外傷に対する整復を行うプロフェッショナルです。
そんな柔道整復師の活躍場所や魅力をご紹介します。

柔道整復師の第32回国家試験の回答速報ページはこちら

柔道整復師は国家資格である

柔道整復師は厚生労働省の管轄する医療資格で国家資格の一つです。
柔道整復師として活動するための国家資格を得るためには、規定された養成課程において3年以上の就学を行った上で、国家試験に合格したのち名簿に登録される必要があります。
柔道整復師は主に接骨院などにて勤務していますが、それ以外にもスポーツ現場や医療現場などで活動しています。

 

民間資格との違いは?

資格といっても大きく国家資格と民間資格に大別でき、そのうち柔道整復師は国家資格です。
国家資格と民間資格の違いはその資格の付与過程に違いがあります。
柔道整復師免許を取得するには、厚生労働省の管轄する専門学校または文部科学省が管轄する大学等にて認められた課程を修了する必要があります。
この期間は最低でも3年以上就学する必要があり、各養成施設の既定の試験をクリアし卒業したうえで、国家試験に合格する必要があります。
この養成課程は99単位以上(2,750時間以上)とされており、相応の時間をかけて医学的な知識や柔道整復師術としての臨床技術を身につけていくこととなります。

一方で、民間資格はそもそも任意団体が独自の制度に基づき与える資格であります。
学習時間もその団体が定める時間数によって変動するためまちまちであり、また国家資格とは異なり資格としての法的根拠はありません。
いずれにせよ「柔道整復師」は「国家資格」であり民間資格ではありません。
類似名称資格などと誤認しないよう注意してください。

柔道整復師の仕事の魅力

柔道整復師としての魅力は患者さんと近い距離で関われることにあるのではないでしょうか。
ケガや痛みで思うように日常を過ごせない患者さんに対して、柔道整復術を通して寄り添い、日常に戻っていくのを支援する仕事には患者さんのありがとうが伴います。
感謝の言葉を伝えられた時は、歴がどうであれ治療家として人の役に立つことが出来たんだと感じる瞬間でもあります。

スポーツ現場など外傷が多い場面で活躍

柔道整復師が活躍する現場の一つとしてスポーツ現場があります。
プレイヤー同士の身体的なぶつかり合いのあるスポーツは、フルコンタクトスポーツと呼ばれており骨折や捻挫、脱臼など外傷によるケガが多くなります。これらに対してアプローチ出来るのはまさに柔道整復師としての強みです。
一方で柔道整復師としてとなると、反復練習などによって引き起こされる慢性的な疾患に対してはアプローチ出来ることが限られます。
トレーナーの資格などを取得し外傷以外でも活躍する幅を広げることで、一流のスポーツ現場で活躍する柔道整復師としてキャリアを築くことが出来るでしょう。

またスポーツ現場はプロだけではなく一般スポーツの現場も含まれます。
地域コミュニティーにけるクラブ活動はもちろん、スポーツクラブなどにおいても、柔道整復師になるうえで学んだ基礎医学の知識を発揮することが出来ます。

介護現場での機能訓練維持で活躍

柔道整復師は介護現場でも活躍することが出来ます。
柔道整復師の資格を取得すると機能訓練指導員になることが出来ます。
機能訓練指導員とは日常生活機能の維持向上を目的に介護保険法にて定められている制度です。

後述するリハビリテーションとは異なり、目的はあくまでも日常生活の維持機能を保持することです。

デイサービスや特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどのサービス利用者に対して、運動や体操などを通してなるべく自分のことは自分の力で出来るように、また今の生活が自身の力で送れるように寄与します。

超高齢社会において自立した生活を最後まで行うのは社会全体から見ても困難な一方、これらの問題に対してなるべく自分の意志で最後まで日常生活活動を維持できるように、寄与する現場はとてもやりがいがあります。

まだ当面この先は需要が必要となる領域でもあるので、他の臨床現場と組み合わせて働くのもキャリアとしては良いかもしれません。

医療機関でのリハビリテーションで活躍

従来の柔道整復師は主に接骨院にて勤務しますが、最近では整形外科などクリニックのリハビリテーション科にて勤務することも多いです。

街中の接骨院に比べて整形外科クリニックなどでは医師の診断に基づいたリハビリテーションの一環として柔道整復術を行ったり、画像所見からの読影など接骨院での勤務では得られないような学びを深めることが出来ます。

またほかの医療従事者とともに活動することも魅力の一つです。
接骨院では当然ながら柔道整復師しかいませんが、クリニックだと医師、看護師、理学療法士、レントゲン技師など様々な医療従事者とともに患者さんを支えます。

それぞれの医療従事者の視点で向き合い、またそれぞれの専門分野を生かし任せあいながら患者さんを支えている現場を認識することが出来る医療機関でのキャリアは、柔道整復師であり医療者としてどうあるべきか、何をすべきかを考え直すよい経験になるでしょう。

まとめ

柔道整復師が活躍できる幅は広がりつつあります。
一貫しているのはどの場所で活動しようが、柔道整復師の役割は患者さんのために何が出来るのかの最善を考え行動することです。
視点や考え方の違いから、その他の柔道整復師とは異なることもあれば、職務内容が自分が想像していたことと異なることはよくあることかと思います。
色々と活躍できる場所がある中で、更に自分だけしか知らない柔道整復師としての仕事の魅力を見つけ出すのも楽しみの一つではないでしょうか。

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