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鍼灸師のための副業ガイド~絶対に抑えておきたい知識と副業の始め方~

鍼灸師として現在働いているけれど、収入やスキルアップのために副業をしてみたい。と考える方は近年増加しています。

ただ、「実際に副業ってできるのだろうか」「副業が本業に差し支えたらどうしようか」のように、収入だけでなくキャリアアップにもつながる副業にできるのか不安に思うこともあるでしょう。

今回は、副業を検討している鍼灸師の皆様に、知っておいてもらいたい副業に関する情報についてご紹介します。

鍼灸師の副業について

鍼灸師が副業を行うことで得られるメリットや金銭的なものだけではありません。その経験によってキャリアアップも見込めることがあります。

副業としての魅力と可能性

鍼灸師が副業を行う場合、収入がアップすることはもちろん、副業の内容によっては鍼灸師としてのスキルアップにつながる可能性があります。

副業というと、収入面ばかりクローズアップされがちですが、副業によって自身のレベルをどう上げていくかも考えると、副業はより有意義なものになります。

鍼灸師の役割と市場での価値

鍼灸師は医療技術職のひとつのため、医療に関する知識が豊富であるほか、東洋医学という日本に古くから伝わる技術に長けているという特徴があります。

鍼灸師としてだけではなく、各種セラピストやトレーナーなど鍼灸師に比較的近い人の体を扱う仕事をすることで、その知識や経験を活かすことで他の業界のブラッシュアップにもつながります。

鍼灸師は国家資格であることから、知識や知見については一定以上の高いレベルを持っていると言えます。自分自身の鍼灸師としての価値を認識して、鍼灸業界以外でも貢献できることはあるかといった観点で考えてみるのも良いでしょう。

 

鍼灸師が考慮すべき副業の基礎知識

メリットがあるならば、ぜひ副業をしたいという鍼灸師の方は多いかもしれませんが、鍼灸師として副業を行うには始める前に確認しておくべき項目があります。

鍼灸師が副業をする際に気を付けたいルール

まず確認したいのが、自分が働いている職場で副業が可能であるかについてです。

就業規則などをチェックし、分からない場合は直接確認して、確実な情報を得るようにしましょう。

副業を禁止している事業所もあります。規約によっては最悪の場合、解雇となる場合もありますので、トラブルにならないようにルールには必ず従うようにしてください。

また、副業がOKという場合でも、鍼灸師として働くのはNGなど一部制限がある場合もありますので、注意が必要です。副業が許されている場合でも不安であれば「どれぐらいの時間、どんな副業を行う予定なのか、事前に責任者に相談をしながら進めていくと良いでしょう。

時間管理と効率的な副業の進め方

鍼灸師に限らず、時間は有限です。本業の鍼灸師として働く時間は、フルタイムであれば最低でも1日あたり8~10時間程度は必要になります。睡眠時間などを差し引くと、残りは数時間程度となる人がほとんどかもしれません。

仕事のある日の限られた時間や休日を利用して副業を行うことになりますので、心身ともに体調管理をしっかりと行い、健康な状態を保つことが重要になります。

鍼灸師におすすめの副業リスト

鍼灸師として、自分自身のキャリアアップを兼ねて副業を行うには以下の業種や業態がおすすめです。

他の鍼灸院などでアルバイトを行う

鍼灸院によって治療方法は全く違うものです。

同じ鍼灸師としてであっても、全く違った環境で働くことは、広く物事をとらえることにつながり、偏った考え方になりにくくなります。

鍼灸師として、本業とは別の場所で副業を行うことは、独立開業を考えている場合におすすめです。

フリーランスとして鍼灸師の技術を生かす

鍼灸師はひとつの職場に雇われて会社員として働くスタイル以外にも、キャリア形成をしていくことも可能です。

例えば、将来的には自身の技術力を活かして個人で出張治療を行うような「フリーランス」という働き方も選択肢のひとつにあるのではないでしょうか。

一般的には、鍼灸師に比較的近く、活かしやすい美容やアロマセラピーの領域で、またスポーツ関連のトレーナーなどの副業もよくみられる形態です。

また鍼灸と関連する領域だけではなく全くの別業種だとしても、鍼灸師としての人との関わり方や問題を見極める力などは活かせますし、その場で得た経験は決して無駄にはなりません。

クラウドワーキングなどのリモートや在宅ワークを行う

在宅ワークというと内職のようなイメージですが、近年は自宅にいながらインターネットを通じて仕事を受注することも可能な時代になりました。例えば、鍼灸師としての知見を活かして、東洋医学について分かりやすい情報をweb上で発信を行うことで、ライティングや監修などの仕事を請け負うこともできます。

また、SNSやweb上で情報を発信することや自分自身の認知度を高めることもできます。

SNSではすぐに副業へとつながることは少ないかもしれませんが、定期的に発信することで鍼灸師としての知名度を高めて、個人で指名をいただけるようになるかもしれません。

副業を成功させるためのスキルとツール

副業は上手に行わないと、本業の仕事に影響を及ぼし本末転倒ということになり兼ねません。本業と副業共に成功させる方法について解説していきます。

タイムマネジメント能力

タイムマネジメントは、一番大切なスキルと言えるでしょう。本業に影響のない範囲で副業を行うためにも、時間管理を徹底して行うことは非常に重要です。副業では、本業の仕事以外のプライベートの時間を副業に活用しなければなりませんので、副業に利用できる時間が増えれば収入もアップします。

限られた同じ時間内で多く稼ぐという観点では、時給の高い仕事を選択することはタイムマネジメントの一つになるかとにもつながります。

集客・プレゼン能力

鍼灸師は直接患者さんと関わることができ、また個人で独立開業も行える職業です。

そのため、鍼灸師として自分自身の魅力をアピールするスキルは、今後の集客面において必要な要素の一つです。

副業を行うにあたっては、より多くの患者さんに来てもらえるよう、集客力を高めることも視野に入れて、仕事選びを行うと良いでしょう。

自己プロデュース力

鍼灸師の働き方は多岐に渡ります。

個人で活動しても依頼をもらえるよう、自己プロデュースを行い、自分自身を高めることも大切です。一般的にはマイナーな職業である鍼灸師ですが、鍼灸を知らない人からも良い印象を持ってもらえるように、イメージづくりを戦略的に行うことも良いでしょう。

アピールする方向性が定まり、セルフプロデュースをしっかりと行うことができたら、自分の魅力を最大限に伝えるために、SNSを活用するのもおすすめです。

副業における課題とリスクの対処方法

副業には、大きなメリットがありそう、今すぐ始めたい、と思う鍼灸師は多いものです。しかし、実際には時間と体力との戦いで、なかなか続けられないということもあります。

本業である鍼灸師に良い影響を期待して始めた副業が、鍼灸師としての仕事に悪影響を与えてしまうということのないよう意識しないといけません。

そもそも、副業が許されていない場合があったり、関わる人が増えることでトラブルが起きる確率が高くなってしまったり、といったリスクもあります。必ず、本業の就業規則などをしっかりと調べて、職場に相談をして進めるようにしましょう。本業を優先して悪影響を与えないよう、あくまで副業であると考え、視野を広く保ち、慎重に行うようにしましょう。

まとめ

鍼灸師が副業を行うメリットは経済面だけではありません。鍼灸師としてのキャリア面でも数多くの利点があります。

一方で、副業は法的な部分も含めて大変デリケートな問題です。副業が可能な場合であっても、うまくタイムマネジメントを行わないと本業である鍼灸師の仕事が疎かになったり、ストレスや過労で体調を崩してしまうことも考えられます。

そうなってしまわないよう、副業に関する規則や制度の確認を怠らないようにし、時間や健康管理を徹底して、副業を行う時間が有意義になるように考えて行動することが重要です。副業を活用して、収入アップと自分自身のスキルアップを目指しましょう。

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